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平成14年第4回定例会(第3号 9月11日)

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  1. 串間市議会 2002-09-11
    平成14年第4回定例会(第3号 9月11日)


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    平成14年第4回定例会(第3号 9月11日)                    平成14年9月11日(水曜日)午前10時開議 第 1  市政総体に対する一般質問 〇本日の会議に付した事件  1.市政総体に対する一般質問出席議員(21名)      1番  津 曲 保 夫 君       2番  竹 下 主 之 君      3番  門 田 国 光 君       5番  坂 口 正二郎 君      6番  福 添 忠 義 君       7番  岩 下 幸 良 君      8番  渡 辺 郁 郎 君       9番  右 松 重 博 君     10番  時 任 義 一 君      11番  内 田 浩 幹 君     12番  黒 水 憲一郎 君      13番  土 持 厚 一 君     14番  武 田 政 英 君      15番  木 代 幸 一 君     16番  森   光 昭 君      17番  谷 口 安 美 君     18番  末 海 重 俊 君      19番  津 曲 善 義 君     20番  児 玉 征 威 君      21番  田 上 俊 光 君
        22番  深 江   明 君 〇欠席議員(0名)    な し 〇説明のため出席した者の職氏名  市   長     鈴 木 重 格 君   助   役       佐 野 芳 弘 君  収 入 役     酒 井 親 則 君   教 育 長       五 島 千穂子 君  監査委員      江 藤   強 君   消 防 長       川 崎 善 昭 君  企画課長      今 村 勝 哉 君   総合調整室長      岡 田 弘 一 君  総務課長      武 田 憲 昭 君   財政課長        深 江 耕 次 君  契約課長      坂 中 喜 博 君   税務課長        森   茂 徳 君  市民課長      鳴 海 正 文 君   健康管理課長      山 下 泰 文 君  生活環境課長    立 本 伊佐男 君   農政企画課長      永 友 安 行 君  農林水産課長    久保野 俊 郎 君   農地整備課長      黒 木 親 雄 君  商工観光課長    山 口 孝 博 君   土木課長        保 江 健 輔 君  都市計画課長    川 崎 長 規 君   福祉事務所長      右 松 廉 廣 君  市立病院事務長   山 内   学 君   大束支所長       山 口 文 男 君  本城支所長     門 川 喜 次 君   都井支所長       黒 原 邦 治 君  市木支所長     和 田 幸 満 君   会計課長        小 笠 峰 夫 君  水道課長      本 田 嗣 夫 君   学校教育課長      田 中 卓 良 君  生涯学習課長    古 瀬   健 君   監査委員事務局長    山 田 隆 夫 君  農業委員会事務局長 中 島 益 男 君   選挙管理委員会事朗長  野 村 勇 一 君 〇議会事務局職員出席者  局長        渕   敏 郎 君   次長兼議事係長     前 田 宜 良 君  調査係長      水 頭 俊 彦 君   庶務係長        岩 下 勇 次 君  書記        川 野 寿 春 君   書記          森   慶 子 君  (午前10時1分開議) ○議長(深江 明君)  これより本日の会議を開きます。  ただいまの出席議員は21名であります。  本日の会議は、お手元に配付しております議事日程第3号によって進めることにいたします。  直ちに日程に入ります。 ──────────────────────────────────────── ◎日程第1 市政全般に対する一般質問 ○議長(深江 明君)  日程第1、きのうに引き続き一般質問を行います。  それでは、2番竹下主之議員の発言を許します。 ○2番(竹下主之君)  (登壇)おはようございます。通告に従って質問させていただきますので、わかりやすく御答弁いただきたいと思います。  まず、第14代市長就任おめでとうございます。今回は、前市長の公選法違反による連座制適用による失職という、串間市民にとっては非常に不名誉な状況の中での市長選でしたが、市民には今度こそクリーンな選挙で新しい串間づくりをするのだという思いも強かったと思います。市長選には、当初、複数の候補者がうわさになりましたが、いつの間にか立候補を取りやめられ、最終的には串間市で初めての無投票当選での市長就任となりました。このことについて新聞報道では、「市民は混乱回避を選択し緊急避難的な意味合いは否定できない」とあり、また「鈴木氏の無投票当選は必ずしも市民の総意ではない」とあり、そして「出直し選挙ですら串間の有権者には政策で市長を選ぶ機会が与えられなかった」という批判の声もありました。それに対し、市長は「きっちり仕事をすることで批判にこたえたい」と言われています。今後の市政運営の中でしっかりと生かしていただけるものと信じています。  今回は特に無投票だったこともあり、市民の皆さんにこんな方針でこのように取り組みたい、こんな串間市づくりを目指しますというような生の声を聞く機会が少なかったと思います。そこで、所信表明で述べられた公約をどのように進め、そして実現していかれるのか、わかりやすい言葉で具体的に御説明いただきたいと思います。  さまざまな件について昨日もたくさん議論があり、重複する部分もあるかと思いますが、よろしくお願いいたします。  実は、私も、今回の公約などについては一つい先日、「後援会の皆様へ」というリーフを見て、その中に「新串間市創造計画」があり、項目ごとの内容があるのを知りまし  た。そして、今議会の所信表明でもお聞きすることができました。そこで、その中にある幾つかの項目についてお聞きします。  まず目についたのは、「全市民派市長」という目新しい言葉がありました。この言葉をどのように理解すればいいのか。そして、それはどのように実施をされていくのでしょうか。  次に、「人脈」という言葉が強調されているようです。この「人脈」という言葉について、その意味が私の受け取る感覚ではどうもすっきりしませんでしたので、「広辞苑」で調べてみましたが、載っていませんでした。意外なことでした。そこで今度は「新明解国語辞典」というので調べてみました。その解説には「山脈、鉱脈、水脈のもじり」とありました。「利害関係、主義主張、同郷(同じふるさと)、姻戚などのどこかで一脈のつながりのある一群のエリートたち」とあり、この言葉の意味を考えさせられました。  この「人脈」という言葉を市長はどのように解釈されているのか、お聞かせいただきたいと思います。  次に、多くの項目の中で、「情操教育の充実」という項目があり、新鮮な目標だと思いました。いわゆる古い形での道徳的人づくりでなく、人間が本来的に持つ感覚や感性、感情を豊かに育てるという意味と理解しています。しかし、学校現場では、情操教育の一分野としての音楽や技術などの時間が削られている現状もあります。そして、串間市内の中学校では、美術や技術の教科を1人の教師が県南の5校をかけ持ちで授業し、1週間に1日しか学校にいないという現状もあります。そのような点への対応も含めて、このことを進めてほしいと思います。  次に、「行財政・経済面の自立」とあります。この点では、市町村合併問題がクローズアップされる中で、地方分権という点から考えても、市長の強い信念のもとに提起されたものと考えますが、どのように取り組まれるのでしょうか。  また、多くの項目の中では、「市職員の意識改革」や「第二次財政改革」にも触れられているのですが、どういう点に重点を置いて進めていかれるのか、お聞かせください。  また、「串間丸ごと博物館」という非常にいいネーミングもありますが、グリーンツーリズムやエコツーリズム、そしてスローフードスローライフという新しい生き方を求める運動をも連想させるもので、この点についてはぜひ積極的に進めてほしいと思います。そして、このような全体的な公約や提言が第四次串間市長期総合計画の進展とどう結び合わされていかれるのか、教えていただきたいと思います。  次に、3つの課題についてお尋ねします。  さきに公約についての部分でも幾分触れましたが、串間市民最大の関心事である、いわゆる「派閥」ということについて、市長自身はどのように理解され、そのどこに、どのような問題があると受けとめられておられるのでしょうか。これまで、串間市と言えば「派閥政治」と言われ、一部の人たちが自分たちのためだけの市政にかかわることにより、市民は政治への信頼を失い、嫌な思いを強いられて大変悔しい思いをしてきました。市長は、派閥解消について、どんな決意で、どう実行されるのでしょうか。市民が十分理解し納得して、今度こそみんなで新しい串間づくりに取り組もうというような元気の出る取り組みへの御答弁を期待しています。  次は、原発についてお聞きします。率直で明快な御答弁をお願いしたいと思います。  原発問題が起こってことしで10年目が過ぎました。この間、あなたは県会議員として原発問題には積極的に発言されることは少なかったように理解しています。しかし、今度は行政のトップとして、みずからの立場でその受けとめ方を明確にされなければならない立場にあるはずです。原発を取り巻く状況はこの10年余りで大きく変化していることは御承知のとおりです。串間の原発問題の当初は、「原発以外にエネルギーはない。原発に反対する人たちは明治時代や大正時代のようにランプ生活をするのですか」などと宣伝されました。しかし、今や「原発は国策だから」としか宣伝されなくなっています。そして、近年は、老朽化原発の事故の増大や今回の東京電力の損傷隠しなど不安要因が増加し、原発政策そのものが大きな転換点を迎えています。  もはや、電力側にとっても、放射性廃棄物の処分問題など、バックエンド費用を含めると原発が経済的にも大きなリスクを持つことにもなると言われ、燃料電池などさまざまなクリーンエネルギーへの政策転換が求められています。昨日の新聞では、イギリスの原発会社が倒産みたいな形で、政府が援助をするというふうな記事も出ていました。  先般のアフリカ・ヨハネスブルクでの環境サミットでも、数億目標こそ盛り込まれなかったものの、太陽光や風力発電など再生可能なエネルギーを地球規模で実質的にも増加させることが決まり、また一つ、新しいスタートとなりました。  市長は、7月22日付の宮日新間のインタビューで、「原発問題は存在しない。条例があることで市民生活に支障があるとは思わない」と答えられています。この中の「存在しない」という言葉は、市長としても串間の原発はもう既に終結していることだ、そして市民投票条例は大事なことはみんなで決めるということで残す意味があり、まして、放射性廃棄物の処分場などの公募に応じることなどは論外だと思っていますが、そう理解しているということでいいのでしょうか、御答弁をいただきたいと思います。  原発問題では推進、反対ともに大変なエネルギーを使いました。30年間もの住民対立が続いた三重県では、現地を訪ねた北川知事が、涙ながらに「住民の対立がこれ以上続くのは大変な事態だ」と原発断念を決意され、全国から喝釆を受けられました。その後も北川知事は先進的な取り組みが注目されています。串間市も明確に原発問題に終止符を打ち、一般市民や青年、女性、みんなが一丸となって新しい串間づくりを進めたいものです。さまざまな状況を十分御理解の上で、新市長としての実勢な御答弁をお願いいたします。  以上でこの場からの質問を終わらせていただきます。(降壇) ○市長(鈴木重格君)  (登壇)竹下議員の質問にお答えをいたします。  私は、公約のすべてが重点項目と、このように考えております。その実現の取り組みでありますけれども、串間市の財政事情、国・県補助事業の導入、そして事業によっては市民や地域、そういったところとの協議を要するもの、そういったものも関係してきますし、また、今すぐ取り組めるものと、2年、3年を要するもの、さらには長期間時間を要するものなど、今後、行政内部、あるいは県とか国への協議を含めた調査研究を早急に行うよう各課に指示をしているところでございます。  次に、串間市の歴史の中で市長選挙のたびにいろんなことが起こってきているわけでありますが、それを私、「全市民派市長」と、このようにして表現させてもらっているんでありますけれども、市長選挙のたびに大きな2つの勢力が拮抗し、熾烈な選挙戟が繰り広げられてきたことは竹下議員も御案内のとおりであります。まさに選挙はルールにのっとった争いであります。戦いであると、このように実感をいたしております。市民の選択によって決着はつくわけでありますけれども、人間には感情がございます。やはり何かとしこりが残ってしまうわけであります。それが「派閥」と言われる形であらわれているんじゃなかろうかと私は思っています。その意味では、今回、図らずも私、無投票当選でありました。私は、市民の大多数が何かを願い、期待されている結果だと私自身思っているところでありまして、また私自身も、何ら心のわだかまりもなく、鏡のごとしであります。今こそ、全市民的立場に立って市政運営ができて、串間市の振興のために全精力で取り組める環境が今、できつつあると思っているところであります。  そのような意味でも「全市民派市長」とみずからを位置づけたところでありまして、今、お答えをいたしました気持ちで今後も市政運営に携わっていきながら、それを実証してまいりたいと、このように決意しておるところであります。  「人脈」についてお触れであります。私は、文字どおり、それぞれの立場で関係ある人と人とのつながりであると、このように思っております。そのような意味で、私が長年の議員生活等を通じまして知り得た人、交友、友情関係が今、続いている人たち、また個人的な立場、公的な立場、例えば、県庁の職員の皆さんとか国関係の職員の皆さん方一お役人の皆さん方、さらには国会議員を初めといたしまして、県議会議員皆さん方、あるいはまた市議会議員皆さん方、さまざまであります。このことを私は「人脈」と、このように認識をしているところであります。  次に、「行財政・経済面の自立」についてでありますが、行政・財政・経済面での自立一つまり自治体の自立性については、地方分権一括法が成立・施行されていますが、その中でもその自立を強く求められているところでありまして、御案内のとおり、国や県と地方の関係についても、主従関係から平等そして対等の関係へ、そして依存型から自主・独立型への移行を促していると、このように認識をいたしております。さらに、今後における市町村合併問題につきましても、合併か自立かが問われることは、これは必然であります。そこで、自立への中心的な取り組みとして、行政面での政策、企画・立案、能力の向上、意思決定の効率化、そのためのメカニズムの整備充実、そして市民参加型の開かれた市政運営による官民一体の行政運営、そして、何よりも官民双方の人材育成に努める必要があろうと、このように考えております。  財政面においては、地方交付税地方債依存からの脱却一つまり自主財源の涵養・確保が急務であろうと、このように考えております。  さらに経済面では、農林水産業はもとよりでありますが、商工・観光の振興、とりわけ地元産品の地元消費、いわゆる地産地消、そして特産品のブランド化、それに付加価値をつけることによりまして、外への販売、外から買いに来る等々、地域経済の活性化を図らなくてはならないと、このように思っております。  いずれにいたしましても、串間市に生きてよかったという市民の幸せを実現するためには、この三者は一体的なものでありまして、相互に作用するものであると思っております。こうした串間市の自立に向けて、さまざまな具体的施策を展開してまいる所存でございます。  次に、「市職員の意識改革」についてであります。私が多くの市民の声を開く中で、今、市民が一番期待していることは市役所であります。市職員の奮起であります。意識の改革であります。そこで私は、職員の皆さん方に対しまして、まず公務員とは、その地域の発展のためどのようなことをなすべきなのか、原点に立ち返って職員一人一人がよく考えてほしい、市民が主人公であることをしっかり認識してほしい、これがまず基本であると思っております。そして、改革の刺激というんでしょうか、モチベーションを高めるために各種研修を積極的に行う必要があると思っています。さらには、政策、施策等の企画・立案への参加、情報の共有体制を整備をして、市政への参加意識、自覚を植えつけるなどして公務に対する積極性、集中度、責任感、この一体感を高めてまいりたい、こう思っております。  そして今日、市政運営においても、企業的感覚つまりコスト意識がないんじゃないかという指摘をよく受けるわけでありますが、私はこの意識を市民が求めておりますし、必要だと思っていますから、このことを身につけてもらいたい、このことを強く求めているところであります。  いま一つは、市職員は、ボランティア参加も含めて、地域への主体的・先導的役割を担ってもらいたい。そして地域住民との協働(協力して働く)を促してまいりたいと、このように思っております。  そして、何よりも、適正な勤務評価、人事評価を行い、その結果での適正処遇・配置をしっかりと行ってまいりたいと、このように思っているところであります。  竹下議員、「情操教育」に触れられました。指摘をいただいたわけでありますが、あえてここで答弁しておきたいと思いますが、御案内のとおり、宮崎県九市の中で初の女性の教育長さんが誕生されました。男女共同参画社会づくりについても極めて造詣の深い方でございます。女性の豊かな感性というんですか、これが教育の現場で私は情操教育という形で生まれてくるんじゃなかろうかなと、これを期待しているところであります。  次に、「串間丸ごと博物館」についてのお尋ねでございます。串間市には山、川、渓谷、そして干潟、海の豊かな自然があります。また、観光、歴史・文化やスポーツ施設等々の資源に恵まれております。近年一つリズム志向に対応できる豊富な潜在力を私は有しておると思っております。私はこうした地域資源に着目をいたしまして、串間市の新たな魅力形成を図りたいと、このように考えているところであります。事業の推進に当たりましては、現在、南那珂2市2町で取り組んでおります、指摘のありましたエコミュージアム南那珂、いわゆる経済博物館でありますが、これと連携を図りながら、ミニ博物館・串間版として位置づけて、市民と行政が一体となった地域づくり事業として取り組んでまいりたいと、このように考えております。  次に、私の公約が第四次の串間市長期総合計画と結び合わされているのか、整合性があるのかというような質問だったかと思っております。よろしいでしょうか。表現は違っておりますけれども、長期総合計画基本計画、いわゆる総合計画と基本計画、これは市議会でもセットで御審議いただいて、議決をされておられると、このように私、理解しておりますが、その中で、「幸せな社会をつくる」「住みよい空間をつくる」「豊かな経済をつくる」の各章に位置づけてありまして、また、私のそういった考え方は位置づけできるものであると。したがって、整合していると、このように考えております。財政健全化計画についてお触れでありましたので、お答えをしておきます。第二次財政健全化計画でありますが、歳入・歳出全般的に考える必要があろうかと存じております。特に歳出の抑制一つまりその中での義務的経費の抑制でありますが、職員の定員管理の適正化、給与の適正化による人件費の抑制、また高利債の繰り上げ償還、さらには起債の発行を元金償還額以下に抑えることなどによりまして、公債費の抑制を図ることなどが極めて重要と、このように認識いたしております。また、歳入面においては、でき得る限りの国・県制度事業の活用を図り、高率の交付税措置のある起債事業の活用などが重点的になろうかと、このように思っているところであります。したがいまして、これらの課題は串間市の新行政改革大綱・実施計画を基本としながら取り組んでまいりたいと、このように思っているところであります。  次に、「派閥」ということ、派閥解消への取り組みについてお尋ねであります。まず、「派閥」というこの言葉、私の認識でありますが、端的に言って「仲間意識」であると私は思っています。これは人間社会の中では当たり前のことであります。しかし、みずからの仲間、グループや集団のみを優遇をし、それ以外の仲間、グループ冷遇、もしくは敵対視する、これが派閥対立の原点であろうと、このように思っております。今日まで派閥なるものの存在は、串間市においてはだれもが認めておられるようでありまして「よく言葉に出ますし、活字にもなっておりますし、それぞれの議員さんたちの議会報告を見てもこのまんまの文字が使われております。特に人事面、例えば、人事異動とか名種審議会あるいは協議会等の委員の選任等々、あるいはまた、公共工事等発注する入利等々にその存在が見え隠れしてきたと言われておりまして、私もそう認識をしているところであります。  その解消についてでありますが、私は先日来御答弁いたしていますように、みずからを「全市民派市長」と位置づけたように、これらを解消する環境が今、でき上がりつつあると思っております。しかしながら、長年、市役所内部、または各種業界の中に巣くってきた仲間意識を排除するという、このことはそう簡単ではないと、このように思っているところであります。したがいまして、今後、議員の皆さん方を初めといたしまして市民の皆さん方の強力な後押しは不可欠であると、このように認識をいたしておりまして、それを期待をいたしております。そして、この派閥解消に最大限の努力を傾注してまいる所存でございます。  原発問題についてお触れでありますので、お答えをいたします。私は、「本市における原発問題は存在しない」と、このようにきっぱりと申し上げておきたいと思います。  市民投票条例につきましては、条例があることで市民生活に支障があるとは思っておりません。また、申し上げておきますが、みずから廃止する考えはございません。  なお、今後の串間市づくりにつきましては、第四次串間市長期総合計画を踏まえ、新串間市行政改革大綱、さらには策定中であります第二次の財政健全化計画等に基づきまして、諸施策を積極的に推進をしながら、市民のニーズにこたえてまいりたいと、このように考えております。  以上でありますが、答弁漏れがございましたら、また御指摘いただきたいと存じます。  以上です。(降壇) ○2番(竹下主之君)  ただいま御答弁いただいた分であと少しお聞きしたい分がありますが、後にして、次の質問に移りたいと思います。  続いて、本城熊峰の産廃処理問題についてお聞きします。  これまで何回も質問してまいっているわけですが、県が当事者だということで、なかなか進みません。9月3日に、処理場の浸透水と本城川そして民家の井戸水についての調査の結果が届き、回覧されました。きのう、私たちの机の上にもデータが置いてありました。数値的にはクリアしているということで一応の安心感はあるわけですが、大きな不安が残っています。この件は今、本城地区民にとって一番関心の高い問題です。区長会でも何回も論議がされ、きょうも本城地区から区長さんたちが傍聴に見えているはずですが、そして今回は、直接、松形知事に対して「産業廃棄物処理場の安全確保を早急に実施していただきたい」とする陳情書がつくられ、提出される予定になっているようです。この間題については、市長も、さきの県議会で質問をなさいましたので、その状況や今後の展望についてもよく御存じのことと思いますので、串間市としての今後の対応も含めて御答弁をいただきたいと思います。  次に、教育問題についての質問です。  まず、教育行政の責任者としての立場で、串間市の教育の現状をどのように把握し理解されているのか、お聞きします。  そして今、教育現場に直接かかわる改革の諸問題、いろいろありますが、例えば、学校完全週5日制に係る部活動等の問題、賛否の論議の大きい「心のノート」の問題、中教審で論議された「奉仕活動を評価する」などの記述もさまざまな意見があります。ゆとりと補習、習熟度に応じた指導のあり方などの問題もありますが、このような諸問題をどのように受けとめられて、どう対応されていくのでしょうか。  そして、教育現場の先生たちは、このような制度改革の中で大変苦労されているようです。先生たちの勤務や研修について、どんな対策・対応をお考えか、お聞かせください。  あと幾つかの項目についてお尋ねしますが、まず、市長が重点項目にされている「男女共同参画社会の推進」、昨日から幾らか答弁があったんですが、どのような具体的な構想をお持ちなのか、これからの展望も含めてお聞かせいただきたいと思います。  次に、先ほど幾らか答弁をいただきましたが、人事や行政組織とその機構について、いわゆるこの言葉がいいのかどうかわかりませんが、「鈴木カラー」というようなものをお考えになっていらっしゃるのかどうか。  そして、今後の行政運営については、職員組合との連携も重要な要素になると思いますが、市長はこの同じ職場で組合の書記長や委員長も経験されています。今後、そのことをどう生かされていくのか、すっきりした御答弁をお願いしたいと思います。  最後に、串間温泉について、これまでの論議も踏まえて、現状や問題点、そして今後の対策などについても、市民の皆さんによくわかるように御説明をいただきたいと思います。  以上です。 ○市長(鈴木重格君)  産廃問題です。私の県議会時代の質問の要旨につきましては、申し上げておきますが、串間市の民間安定型最終処分場に対する県の方針、そして処分場の水質検査等々についてただしてまいっております。ことし2月議会、私は、党を代表して、代表質問でもこのことを取り上げさせていただきました。串間選出の県会議員として、串間市民が安心して暮らせるように県当局に早急な解決を強く要請しているところでございます。  今後の展望でありますが、県当局の考えは債権者であります株式会社整理回収機構は、裁判所、これは宮崎地方裁判所日南支部でありますが、ここに競売の申し立てを平成14年3月26日送付しておりまして、相当の時間、ある人に言わせると6カ月以上かかるんじゃなかろうかと、こういう見解もありますが、ともあれ、串間市民が安心できるようにしていきたいという県当局の姿勢でございます。  次は、男女共同参画社会づくりについてであります。御承知のとおり、竹下議員ももう御案内のとおりでありますが、近年、女性の価値観も多様化してきておりますし、さまざまな知識や経験を身につけておられます。また、そのための学習意欲の高まりもさまざまな分野でありまして、本当に活躍する女性が増加をしてきております。喜ばしいことだと思っています。国におきましては、平成11年6月に男女共同参画社会基本法なるものを施行して、男女共同参画社会の実現を21世紀の我が国社会を決定する最重要課題と、このように位置づけておりますが、私自身、豊かで住みよい地域社会を築くためには、あらゆる分野に女性の声が反映されることが重要であると認識をいたしております。したがいまして、男女共同参画社会の実現を重要課題として位置づけて、皆さん方にもお願いをしているところであります。
     そのためには、まず家庭や地域、職場において、女性と男性が対等なパートナーとして、お互いの意識改革を図るとともに、女性が持つ能力を最大限に発揮できるように、学習機会の充実とか、女性の政策方針決定の場への参画を積極的に促進してまいりたいと、このように考えております。  また、今後の取り組みに当たりましては、専任担当職員、この職員を配置をいたしまして、庁内の推進会議、市民の皆さんとの懇話会、これは谷口議員も御指摘でありましたが、そういった懇話会等を設置するなどいたしまして、推進体制を築いてまいりたいと、このように考えております。  「鈴木カラー」についてお触れになりました。先日来御答弁いたしておるんでありますが、私が提唱しております「新串間市創造計画」そのものが私のカラーであると私は思っております。それを具現化することによって鈴木カラーを現実化してまいりたいと、このように考えておるところであります。とりわけ、全市民派市長として公平な人事、事務の遂行、課題解決が効率的で確実に達成できる行政組織の改善に努めることになりますし、市民参加型の市政、また市政の運営、そして全般に私の考え、そういった思いというものを反映をしてまいりたい、このように考えているところでございます。  職員組合との問題であります。私は、働く人々のための、そして働く人々の連帯、暮らしを守る、そういった職員組合の存在は当然必要なことであると、このように認識をいたしております。かつて、私もそのような考え方で組合活動に携わってきた経験がございます。その当時と今とでの社会経済状況、また労働組合の役割も相当変化してきているなと今、感じているところであります。今後、職員の意識改革、組織機構の見直し、さらには財政事情がますます厳しくなっていくわけでありますから、さまざまな問題が私は生じてくると、このように思っております。その解決に向けて組合の理解を得なければならない、こういったことが今後多々出てくるだろうと、このように思っております。常に労使関係の正常化を念頭に置きながら、必要に応じて組合との対話を持ちたいと、このように考えているところでギざいます。  温泉についてお触れでございました。この温泉につきましては、平成8年開業以来、多くの皆さん方に御利用をいただいているところであります。しかしながら、利用は年々減少の傾向にありまして、経営状況は竹下議員御案内のとおりでございます。経営改善のためいろんな策が実施され、あるいはまた改善に取り組まれているところでありますけれども、レジオネラ菌感染症の問題が県内で発生をいたしました。報道以来、8月までの利用者数は、前年比19.1%マイナスとなっております。したがいまして、その影響はかなりのものがあると予測いたしております。今後は、今回の問題を教訓に、徹底した衛生管理に努め、安全で安心して利用できる温泉として信頼いただけるよう努めてまいりたいと、そのように考えております。  以上であります。 ○教育長(五島千穂子君)  お答えいたします。  教育の現状をどのように把握、理解されているかというお尋ねですが、議員御承知のとおり、私は、教育現場におりまして経験はございますけれども、広範多岐にわたる教育行政の中ではほんの一部でございます。したがいまして、生涯学習を含めた教育行政について、現状等を勉強して教育行政の推進に努めてまいりたいと考えております。  次に、教育改革の諸問題をどのように受けとめ、対応するかについての御質問ですが、県教育委員会は、完全学校過5日制に伴う土曜日、日曜日の部活動等については、本制度の趣旨を尊重するとともに、児童生徒を初め、関係者の負担増とならないよう、活動日数、活動時間、活動場所、運動の負荷、大会への参加などに留意するとともに、特に土曜日、日曜日の大会、練習、練習試合の参加については、休養日を設定するように指導しております。本市の中体連でもその趣旨の徹底に努めているところでございます。  次に、確かな学力の向上と同様に、「心の教育」の充実は教育改革の重要なポイントであり、学校の教育活動全体を通して行う道徳教育を一層重視しております。「心のノート」は、心豊かな人生を送るために、子供たちが、身につけてもらう大切なことが盛り込まれており、自分の成長を実感しながら、思いやりや正義感を持つ人間としての健やかな成長を願うために作成、配付されました。また、奉仕活動については、人間としての生き方にかかわる問題であり、目先の利害関係にとらわれることなく、自分の意思で行動するべきものであると考えております。したがいまして、「心のノート」の活用や奉仕活動に当たっては、趣旨やねらいを十分踏まえ、子供や保護者等への啓発を図っていくことが大切であると考えております。  次に、確かな学力の向上のための2002アピール「学びの進め」の一つとして、本年度、大束中学校が文部科学省・県指定の「学力向上フロンティアスクール」の研究推進校となりました。これは本市が現在取り組んでおります学力向上対策と連動しておりますので、より一層、研究の充実、進化を図ってまいりたいと考えております。また、市内の小中学校の一部では、少人数指導推進教員を配置し、英語、算数の教科指導において少人数指導や習熟度別指導を実施して成果を上げております。したがいまして、こうした各学校の継続的な取り組みにより、保護者の学力向上への意識をも高揚し、学習環境・条件等も整備されてきておりますので、補習については、現段階では喫緊の問題まではなかろうと認識しております。  次に、学校現場の先生たちの教育制度改革へどのように対応するかについての御質問ですが、教育委員会では、基本的に年1回学校を訪問し、校長の学校経営、教育課程の編成、学習指導、生徒指導、校内研修等に関する説明を受けたり、子供たちの学習や生活の様子を参観したりして、先生との研修や意見交換の場を設けております。しかしながら、学校訪問は限られた時間であり、学校の先生方の思いや願い、指導に当たっての悩み等を十分に聞くことはできないのが現状であります。また、校長会、教頭会、教務主任会等での研修会においても、学校の抱える課題と行政への要望等もお聞きしておりますが、まだ不十分であると考えております。そういう意味で、今後、教職員、子供、保護者等の代表を交えた意見交換の場、仮称ですが、例えば、「教育長と語る会」というようなものを設け、学校現場の様子、部活動のあり方、研修のあり方、それから子僕たちの夢、そして地域や保護者の思いや願い、そういう生の声を聞いて教育行政に反映させていくとともに、教育改革を初め、国、県、本市の施策等について啓発していくことも一分野として考えております。 ○2番(竹下主之君)  ありがとうございました。  市長の答弁の中で「人脈」についての部分なんですが、先ほども申しましたように、いろんな意味にとられるという言葉でありますので、特に、立て看板に「人脈」という言葉が出ていましたので、最初にそれが目についたわけですが、今おっしゃられたことでは、大変吟味された受けとめ方をされているというふうに思います。ただ、人脈と派閥ということに関して言えば、先ほど「姻戚」という言葉を言いましたが、市長は姻戚の中に建設業者もおられるわけですが、いろいろ悩ましい点もあると思いますが、今後、派閥解消という意味からも、建設業の方たちとは一定の距離を持ちながら、政治献金なども受けないというふうなこともひとつ大事なことではないかと思います。その点について、ひとつお答えを願いたいと思います。  それともう一つは、これも派閥、人脈にかかわる問題ですが、来年は統一地方選があります。県議選やら知事選があります。そういうときに、市長という立場ではぜひ中立的な対応をしてもらいたいと思いますが、やはり自民党ということで対応されるのかどうか、お聞かせいただきたいと思います。  次に、「丸ごと博物館」ですが、市報では「串間丸ごと博物館」になっていなくて「南那珂」ということになっているんですが、これは広報の方でそういうふうに編集されたのだろうと思うんですが、その点で何かありましたら、お聞かせください。  それから、原発問題ですが、先ほど市長は、「原発問題はないとすっきり……」というふうに言われたんですが、どうも客観的な判断として、「ああ、そうですか」というふうに受け取れない部分があります。はっきり「もう終結した」というふうに言ってもらうと非常にわかりやすいんですが、まだそういう言葉にはこだわりがあるのでしょうか。  それから、熊峰の問題ですが、県議時代の質問を御紹介をいただきました。よくわかりました。ただ市長は現地に行かれたことがあるかどうか、ちょっとお開きしておきたいと思います。先日は漁協の方たちも現地に見学に行かれたという話をお聞きしました。  先ほど非常に時間がかかるという話があったんですが、本城地区民の願いは、認可を再延長しないでほしいと、原状を回復して、そのままストップしてほしいというのが大方の願いではないかというふうに思っています。大変難しい問題ではありますが、本城地区民の方たちが納得できるような市長としてのお言葉をいただきたいと思います。  それから、教育問題ですが、先ほど、一つ一つの言葉に対して丁寧に御答弁をいただき、ありがとうございました。ただ、現場におられて、ことし、夏休みを過ごされたわけですよね。その中で、ことしは特に勤務場所を離れての研修、いわゆる自宅研修が各地で話題になっています。といいますのは、通達が出て、先生たちも自宅じゃなくて学校に出てきなさいと、学校で研修をしなさいというふうなことが随分問題点にもなっているように思うんですが、少なくとも、以前は「所属長の許可を得て、勤務場所を離れて研修することができる」という条文に従って許可されていたわけです。先生たちは今、先ほども言いましたけれども、いろんな改革の中で対応は大変だと思うんです。その上、先ほどありましたけれども、部活動などの問題もあります。私も経験しましたが、全然できない種目でも担当にならなければならない、そして土、日出なければならないというような問題もあります。そういう状況があればですね、せめて夏休みぐらいは余り固苦しくなく、許容範囲で自宅研修ができると、官制の研究だけじゃなくて、自主的な研究にも参加できるというふうなことは非常に大事なことだと思います。教員の視点を広める意味からも非常に重視しなければいけない問題だと思いますが、その点について何らかの見解があればお聞かせください。  もう一つ、先ほど部活のことについて、休養をさせるということが中体連なんかでも話し合われて、そのようにされているということでしたが、具体的な通達が来ているんだと思うんですが、その点についておわかりであれば教えていただきたいと思います。  それから、人事について一つお何いをしておきますが、これまでは市長さんがかわられるたびに何らかの異動があったということなんですが、今回はありません。ただ、今回は定期の異動のときしかないのかどうかですね。それを一つ。  それからもう一つは、教育長、収入役については、この前、提案をされたんですが、助役はそのままなのかどうか。これまで明確な判断ができないでいますので、この場で教えていただきたいと思います。  それから、温泉問題については、昨日も詳しい答弁がありましたが、今、温泉に見える方たちが不安に思っていらっしゃるのは、再循環とかオーバーフローという言葉があって、串間のはどんなふうになっているんだろうかということで、繰り返し使っているんじゃないかとか、オーバーフローしたのをまた浄化してというふうな誤解もあると思うんですね。それで、今回県の発表があった後に正式に発表するということですので、そのときには、市民の皆さんがよくわかった、安心なんだというふうな結果になると思いますけれども、そういう説明を十分していただきたいなというふうにお願いをしておきたいと思います。  以上です。 ○市長(鈴木重格君)  人脈、派閥に関連して幾つか御質問をいただきましたが、姻戚ですね、悩ましいというふうに御理解を竹下議員も示していただいているようでありますが、竹下議員にも、それぞれの議員さんたちにも、姻戚関係、いろいろあろうかと思います。私自身、御指摘のように、兄弟であります。兄弟がおります。兄弟づき合いをするなと、それぞれ議員さんたちもおつき合いがあると思いますが、親戚があり、私はそれはやっばりけじめをきちんとつけていけばいいんじゃないかと。「建設業イコール悪」という、そういう認識は私はありません。立派な方もおられますし、立派な納税者でありますし、立派な経済人であります。この背景には私の試算では4,000名の人々が暮らしておると、この仕事を通じて。そう考えますときに、極めて我がまちにとっては非常に大きな存在だと思っています。ただ、言われておりますように、派閥、あるいはまた、そういった利害関係、これが問われているわけでありまして、それがなければですね、私は一般市民としてこの人たちも市政に参加し、また提言をし、あるいはまた行動もされる、これはやっぱり保障をしていかないかんのじゃないかなと。私はけじめだろうと、こう思っているわけでございます。  それから、統一地方選挙に携わるのかどうなのかということでありますが、私も有権者の一人でありますし、どなたかを投票するわけでありますから、棄権するわけにはいきませんから、したがいまして、私の立場で、私の責任でどなたかに投じていくということになろうかと思っております。  「丸ごと博物館」につきましては、これは課長に答弁をさせていただきたいと思っています。  原発問題でありますが、私は再々申し上げておりますが、串間には存在していない−−存在しないと、このように私は思っております。取り方、受けとめ方だと思いますが、私はこの言葉にこだわりを持ち続けます。  産廃問題でありますが、私、現地に行っております。数回行っております。あの実情は認識をいたしております。でありますから、再認可の問題につきましては、これは知事の許可であります。でありますから、県に対してそういう意向があることは伝えていこうと思っています。いずれにしても、あそこが安心、安全でなければならないわけでありますから、市民に、また地域の人たちに不安を与えてはいけないわけでありますから、早急な改善を強く今後も要請していきたいと、このように思っております。  異動についてであります。これは全然動かしていないじゃないかと、そのとおりです。  私はみだりに人事すればいいというものじゃないと思っています。優秀な皆さん方がおそろいでありますから、私はしっかりやってほしいと、またやっていただくものと確信をいたしております。ただし、定期異動というものが当然起こってまいります。これについては、ひとつ先ほどから言いますように、適材適所、能力を発揮していただくところに私はそういう定期異動を通じてしっかりした人員配置をしていきたいと、このように思っております。  助役についてであります。助役はもうお座りです。市議会の皆さん方も同意いただいておられます。私は任期いっぱいお務めいただくものと、また、私をサポートしてもらうものと、そう私、信じております。  以上でございます。 ○教育長(五島千穂子君)  お答えいたします。  勤務場所を離れての研修の件ですが、このことは学校管理規則の中で校長が承認するということになっております。ただし、その場合には、計画書、それから申請書、それを上げた上で校長が承認し、そして後で報告書を書くことになっております。そのことで各学校は校長が対応したように私は考えております。  それから、部活動の件ですが、一応、県の方から6項目ほど参っております。完全学校過5日制の趣旨を尊重するとか、それから家庭、地域社会での生活時間を確保するとか、そのような6項目ほど参っております。これを見ながら、串間市としても、中体連として対応しているところでございます。そのように理解しております。また詳しいことはこれからも勉強させていただきたいというふうに考えております。 ○企画課長(今村勝哉君)  お答えをたします。  広報に「南那珂丸ごと博物館」とあるがということでございますが、御承知のとおり、現在、南那珂2市2町におきまして、南那珂の地域資源を生かし、新たな南那珂の魅力を形成するということで、エコミュージアム南那珂構想に取り組んでおります。これを別名「南那珂丸ごと博物館」と称しております。先ほど市長の方からも答弁がございましたが、「串間丸ごと博物館」は、この南那珂丸ごと博物館のミニ博物館として位置づけられているものでございます。  以上です。 ○2番(竹下主之君)  ありがとうございました。  市長、先ほどの統一地方選についての質問の中で、私もどなたかに投票するんだからということでしたが、市長の立場として、皆さんにわかるような形でだれかを支持しているんだというふうなことはないようにしていただきたいと。今、盛んに派閥解消とか言われているわけですから、市民の方たちは、あなたが純粋な気持ちでいろんな形をとられたにしても、だれかの名前がつながるということになれば、やはり不安が残ると思うんです。その点についてはどうでしょう。 ○市長(鈴木重格君)  御指摘のとおりです。そのようにしてまいりたいと思います。 ○2番(竹下主之君)  ありがとうございました。  先ほどの教育委員会ですが、これも随分、先生たちからお聞きしたんですが、計画、申請、承認、報告ということですが、これは夏休みの初めに申請をして、そして最後に報告をすればいいということで、まとめてでいいということに理解していいんですかね。 ○教育長(五島千穂子君)  済みません。お尋ねの件ですが、計画、申請、承認、報告を最初にということでしょうか。  計画、申請を夏休みの最初に提出いたします。各学校の校長がそれを承認いたします。  そして、確実にその研修が行われた分を、行われた後で報告書として校長の方に提出いたしますということになっておりますが、そのことでよろしいんでしょうか。 ○2番(竹下主之君)  くどいようですが、承認されないということはないわけですね。 ○教育長(五島千穂子君)  全体的には私はそういうことは量だ把握はしておりません。 ○2番(竹下主之君)  今、くどくどと申し上げましたのは、現場の先生たちにとっては、ことしがそういうことに対応する初めての年だということで、現場の管理者によって差の出ている部分があるということをお聞きしましたので、確認をさせていただきました。ありがとうございました。  いろいろ市政の問題、公約の問題、派閥とか人事について、そして教育問題についてもお聞きしましたが、誠意ある御回答をいただきました。ありがとうございました。終わります。 ○議長(深江 明君)  次に、20番児玉征威議員の発言を許します。 ○20番(児玉征威君)  (登壇)それでは、質問をいたします。  まず、新しく串間市長に就任されたことに対して、お喜びを申し上げます。この間の一連の経過を見ますと、多くの串間市民が利権や派閥の腐敗政治に対して厳しい批判を示したと私は理解しております。  今、国民生活は、長引く不況やBSE問題などによって深刻な事態が経過しておりますが、小泉内閣は、来年度予算に向けまして、さらに医療制度改革、介護保険料の見直し、年金物価スライド凍結解除、雇用保険料引き上げなど、新たに3兆2,000億円もの負担を国民に押しつけようとしております。一方で、大企業には2兆円の減税を行う、こういう考えであります。しかし、これがやられれば、今でも深刻な事態でありますが、国民の暮らしは大変な事態になることは明らかであります。  市長は、所信表明を行っておりますが、私は、この中でこういう経済事態で今、市民の暮らしが深刻な現況にある点での認識と、この市民の暮らしをどう守るかの緊急対策、そういうことがないのは非常に心配するものであります。もちろん、市長になられて、串間の将来について語ることは必要なことでありますが、今、差し迫っている市民の暮らしをどう守るのか、その点で新しい市長としてイニシアをどう発揮するのか、まずこの点について、市長の基本的な考え方を答弁を求めるものであります。  市長の政治姿勢につきましては、今も同僚議員がいろいろお尋ねいたしました。市長選挙の立候補の経過については、鈴木市長が立候補の決意をされた時点を含めまして、いろいろなことがマスコミに報道されております。6月7日の宮日主張は、「串間市長の野辺修光氏は後援会幹部の公選法違反に連座して失職した。その野辺氏が県議補選に立候補するという。出直し市長選挙に鈴木重格県議が回ると見られるためだ。幾ら過疎のまちといえども、これでは公職のたらい回しという批判はかわせまい。市長選は一本化の動きが出ているが、この絞り込みまでの流れが食わせ物である。過去の例を見ても、裏で利権絡みの思惑が動く」、これは宮日の主張が報道していることであります。  先ほど、市長は「全市民派の市長」と、こういう中身を触れられましたが、しかし、今回の人事や一連のこの間の市長の経過を見ますと、市民の中からは「これは2つの派閥の当面バランスをとった市政の姿ではないか」、こういう声もあるわけであります。  無投票になった裏で利権絡みの思惑が動いていたとするならば、これは重大なことでありますが、この点について市長の明快な答弁を求めるものであります。  先ほど、原発問題についても答弁がありました。最近の東京電力の問題は、日本の大企業の文字どおり中枢のリーダー格である東京電力がこんなでたらめなことをやっており、しかも、その内部告発があったものを2年間も政府は対策をとらなかった。まさに日本の原発の安全神話、安全性、これがいかにいいかげんであったかということを赤裸々に示している事件であります。先ほど市長は、原発問題についての認識を発言されましたが、私は、今のこの時点では、これまで「原発推進」で各地に講演をしていた原発立地の首長や経済界の代表までもが、「もう電力会社の手足になって働かされるのはごめんだ」と、こういうことを言っていることがマスコミにも報道されております。改めてこの一連の経過を含めて、市長の原発問題に対する明快な撃度を表明していただきたいと思います。  同時に、このことはクリーンエネルギーの推進が避けて通れない問題であります。既に世界は風力発電や太陽光発電などを積極的に取り組んでおります。日本もそれなりに取り組みを推進しているわけでありますが、世界の取り組みから比べたら極めて不十分な状況であります。串間市は、第二高畑山に風力発電を設置しました。今、鹿児島県などでも風力発電の設置の計画が持ち上がっております。先進を切った串間市は1つであります。当然、この風力発電を一つの契機にして、クリーンエネルギーの推進を積極的  に図ることが今の時点での私は重要な点だと思います。その点での市長の認識をお尋ねいたします。  また、病院建設が今、問題になっておりますが、防災対策の面からも、病院建設にあわせて、太陽光や風力発電などを設置する、そういう考えはないのか、この点、答弁を求めるものであります。  次に、派閥の問題であります。  先ほど市長は、派閥についての考え方を言われましたが、これまでの市政のもとで、人事や入札問題が串間の派閥の根源であることは明らかであります。これがただ単なるグループとかという問題でなく、串間の市政の最大の問題であります。その点で具体的にこの間題の解決を図る必要があるわけであります。私たちは、これまでにも派閥問題の解消のために具体的な提案を行ってまいりました。今回も市長に対して緊急申し入れをしております。その一つは、土建業者、指名業者、経済団体から政治献金を受けない、また、入札などの関連業者からの選挙支援を受けない、こういう政治倫理宣言を行う、こういうことが必要だと思うわけでありますが、どうでしょうか。  また、指名審査委員会、入札制度、これが結果的には特定業者に仕事が寄せられるようなことができる制度になっている点であります。その点では、今の入札・契約のあり方を公正公平、ガラス張りにすることが必要であります。これまでにも入札結果などを公表する、その場合にも、業者ごと、業種ごとこういうことで全体の受注状況や発注状況が明らかにされない状況がありました。こういう点を市民がわかるように改善する考えはありませんか。この点、答弁を求めるものであります。  次に、合併問題であります。  憲法92条、93条、94条は地方自治の本旨を具体的に述べております。市町村合併問題は、その地方自治体が行う基礎的な形をどういう形にするか、そういう点では当然、住民の意思と自主性が尊重されるものであります。しかし、今回の合併問題は、政府の主導によって行われている点で、とりわけ町村会などから強い反対の声が挙がっているわけであります。市長は、市民間における議論、早晩、議会の意見も拝聴すると言っているわけでありますが、この間、串間市が昭和の合併で市に発足いたしましたが、このことについての問題点、これはどう認識されておりますか。  また、今回の合併では、合併しなければ地方交付税が減らされる、合併しかない、こういう声があります。市長も記者会見などで「交付税が減らされる」、こういうことを言っております。しかし、今、交付税が減らされているのは2001年度から国がとった地方財政の措置で、減らされた大半は臨時財政対策債であります。当然、これは後で交付税で見るということでありますから、交付税と臨時財政対策債合わせてどうであるかを見ることが正確な点だと思うわけでありますが、その点から見て串間市の交付税はどうなっているのか、答弁を求めるものであります。  次に、介護保険についてであります。  介護保険は、3年に1度見直すことになっており、政府は、介護保険料を11%引き上げなければならないなどの報道がされております。しかし、串間市の介護保険は、この3年間、給付費の介護保険の計画の見積もり、これの誤差によって大幅な黒字が出ているわけであります。平成14年度末で2億円近い積立金が出るというわけであります。  これは介護保険のほぼ1年分に該当する金額であります。これほど多額の黒字を出しているのは県内でも串間市だけであります。当然、これは4月からの見直しに使うべきであります。保険料、利用料の引き上げ、減免制度について、どう市長は実施する考えか、答弁を求めるわけであります。  また、高過ぎて払えないと悲鳴が上がっている国保税も、3億1,000万の14年度末で基金黒字が見込まれているわけであります。国保税の減額、引き下げを行う必要があります。また、何度も取り上げておりますが、不況や失業のもとで収入が減った場合に、国保条例では国保税の減免(減額・免除)ができることになっております。県内の市町村でも、その要綱をつくって喜ばれているわけであります。この要綱をつくるべきだと思いますが、どうなっているでしょうか。  また、串間市の固定資産税は、超過税率で100分の1.55、標準税率が100分の1.40であります。その超過税分だけが8,800万、こういう負担が市民にはかぶさっているわけであります。介護保険で2億円の取り過ぎの黒字、国保税で3億1,000万の黒字、固定資産税超過税率で8,800万、市民は何と6億近い、こういう金が取られているわけであります。長引く不況で深刻な事態のときに、この問題を今こそ市民の暮らしを守るために活用するということは、私は住民の生命財産を守る地方自治の本来の趣旨からいって、当然だと思うわけであります。鈴木市長の英断を求めるものであります。  次に、市立病院建設についてであります。  これについての市長の基本的な考え方について答弁を求めるものであります。この間、市長もかわられました。病院長もかわられました。病院自体が医療ミス事故など大きな問題を起こしております。また、医療制度の改正等によって、医療事情も大きく変わろうとしているわけであります。したがいまして、この市立病院建設は、市民の協力と信頼なくして実現しないと思うわけであります。私は、改めて市立病院をどういう内容にするのか、また診療科目、運営、跡地利用について、市民総参加の市長と言われるわけであります。市民の意見を開く、そういう場をつくるべきだと思うわけでありますが、この点での市長の答弁を求めるものであります。  次に、住民基本台帳ネットワークが多くの問題を押し切って発動されております。個人情報保護が守られないという不安があります。多額の金を使うのに、実際に市民がこの恩恵を受ける、こういうことは極めて少ない状況であります。結局、この基本台帳で一番の恩恵を受けるのは政府などの中央機関であると言われているわけであります。全国の一たん情報が漏れれば、甚大な被害が起こるということで、幾つかの自治体がこの参入に反対しております。本来、住民票は、自治体長の固有の権限であるわけであります。当然、住民のプライバシーが守られないという事態が起こった場合には、このネットワークからの離脱をすべきだと思うわけであります。既にそういうことを表明している首長もおられるわけであります。市長の答弁を求めるものであります。  次に、土木行政についてであります。  広域農道が平成15年度に完成いたします。また、運動公園が完成しております。天神川の改修計画も県が進めているわけであります。このようにいろいろな施設ができますが、それとあわせた市道の整備や、それとあわせたまちづくり、これがどう協議されているのか、この点について答弁を求めるものであります。  次に、教育についてお尋ねいたします。  新しく現場から女性の教育長が誕生したことは、市民にも大きな話題となっており、その点での期待もあるわけであります。当然、任期途中で市長から要請されたわけであります。これまで、とにかく教育長は、答弁は多いが、予算などの権限はなくて、議会で市長に次いで答弁に立つ場が多いわけであります。当然、現場におられて、学校の実情をこれまでもいろいろと教育委員会に要望されてきたわけであります。私は、この所信を生かして串間の教育の向上のために大いに奮闘されることを希望するものであります。新教育長としてのまず決意を聞くものであります。  文部省は、公立の小中学校の普通教室を冷房化する方針を決めました。来年度から10カ年計画で整備する、こういうことを今回の概算要求に盛り込んだと言われております。暑さで困って勉強も手につかない教職員や子供たちにとってのこれは朗報であります。問題はこれをどう突現するか、その点では市長の決意が大きいと思うわけであります。どういう状況に今、学校施設はなっているのか、設置する場合にどれくらいの費用がかかるのか、この点、答弁を求めるものであります。  以上、壇上からの質問を終わります。(降壇) ○市長(鈴木重格君)  (登壇)児玉議員の質問にお答えしてまいりたいと思います。  今こそ串間市民の暮らしを守らなければならないんじゃないかという冒頭の御指摘でございます。「対話と協調」ということを私の政治理念としておりまして、安心、安全、安定、これを政治手法の基準としていきたいと思っております。その上で、市民の暮らしを守るために、いわゆる生活基盤の弱い方、高齢者の方、ひとり暮らしの方等々、現行制度に十分に目を配りながら、串間に生きてよかったという思いを持ってもらえるように施策を進めてまいりたいと、このように考えております。  市長選挙に至る経緯についてであります。まず、祝意をいただきました。ありがとうございました。私はいろいろと報道され、また人事についても、ただバランスをとっただけじゃないかといったたぐいの声があることも耳にいたしております。いろんなとらえ方、私はそういうとらえ方に、またそういう言い方の中に言われているような派閥的な発言、心というものが潜んでいるんじゃないかと、このように思っております。そういうものを私は取り除いていきたいと、こう思っております。言われる利権絡みというものは決してなかったことを申し上げておきたいと思います。  原発問題についてお触れであります。当然、この事件は、これはあってはならないことだと思っています。大変遺憾に思っております。安全神話がこれでは崩れていくだろうと思います。また、崩れているとも思っています。しっかりしてほしいという気持ちでいっぱいであります。さて、御指摘の串間においては原発は存在しないという私の考え方は、先ほどから申し上げているとおりであります。  クリーンエネルギーについてであります。風力発電、太陽光などのクリーンエネルギー施策に対する私の所見を、この際、申し上げておきたいと思います。御承知のとおり、今日、温暖化防止など地球環境の保全を図る観点から、京都会議、南アフリカのヨハネスブルク・サミットなどの世界規模での会議が開催をされまして、新エネルギーへの注目が今、集まっているところであります。串間市の取り組みといたしましては、このまちの特性を生かした風力発電施設を1基設置をいたしまして、実証運転を行っているところでありまして、その緒についた状況でありますが、この風力発電施設の設置につきましては、現在、企業から話も来ておりますので、前向きに協議してまいりたいと思っております。  また、公共施設の太陽光発電の設置につきましては、検討してまいりたいと存じます。  御指摘のように、病院についても検討してまいりたいと、このように思っております。  いずれにいたしましても、行政においても、環境問題への対応として新エネルギーの導入が求められていますので、私自身ももう数年前から太陽光発電を設置しておりますが、普及を目指した取り組みを進めてまいりたいと、このように思っております。  派閥についてであります。今日、串間市においては、選挙、特に市長選挙を通じて、その候補者を中心とするその仲間、グループ、集団が派閥の原点であると私は思っております。その解消についてでありますが、私は先日来、御答弁いたしておりますように、みずからを全市民派市長と、このように位置づけたように、これらを解消する環境が今、できつつあると思っております。しかしながら、長年、市役所とか、あるいはまた各種業界の中に巣くってきた仲間意識を排除することはそう簡単ではないと、このように思っております。今後とも、議員の皆さん方を初めといたしまして、市民の皆さん方の強力な後押しをお願いするわけであります。そういう後押しの中で派閥を解消していきたい、このように思っておるところであります。  児玉議員からの緊急申し入れ、この中で「全市民派市長とは一体どういうことなのか」ということも御指摘がありました。串間市の歴史の中で、市長選挙のたびに、二大勢力が括抗し、熾烈な選挙戦が繰り広げられたことは御案内のとおりであります。まさに、選挙はルールにのっとった争い、戟いであると、このように実感をいたしております。  市民の選択によって決着はつくわけでありますけれども、人間は感情がございます。やはり何かとしこりが残ってしまうのであります。それが派閥と私は考えております。その意味で今回、図らずも無投票で当選をさせていただきました。市民の大多数がまた何かを願い、期待されている結果だと私自身は思っておりまして、私も何ら心のわだかまりもありませんので、今こそ全市民的立場に立って市政運営ができると思いますし、串間市の振興のために全力で取り組める環境ができつつあると思っているところであります。そのような意味でも、全市民派市長とみずからを位置づけたところでありまして、一今、お答えをいたしました気持ちで今後、市政運営に携わっていきたいと、そして実施をしてまいる、こういう決意でございます。  なお、業者との関係については御指摘のとおりでありますが、業者も市民であります。  有権者であります。あなたからの投票はお断りと、こういう言い方は皆さん、されるでありましょうか。あなたの支持は必要だけれども、あなたの支持は受けたくありません、こういうことは選挙を戦う者、存在しないと思っています。しかし、児玉議員の言われることは私はよく理解ができますし、心してまいりたいと、このように思っているところであります。  入札についてお触れでございます。入札・契約のあり方の改善についてでありますが、国の法律、この動向を見ていきたいと思います。そして県、そして各市の動向等を見ながら、適宜、指名審査会会長に検討するように指示しているところでございます。  市町村合併についてであります。御承知のとおり、国においては、市町村合併の検討は21世紀の市町村のあり方にかかわる重大な問題としてとらえ、強力に推進しておるところでありますが、私は、市政運営に当たっては、現下の社会変化に対応でき、責任を持ってみずからの判断と行動で地域づくりを行うという自治の本質を実現することが基本であると、このように考えているところでございます。しかし、串間市の現状を踏まえ、将来を考えますとき、合併問題は避けて通れないと認識いたしておりますが、まずは行財政のデータの分析をし、見きわめてまいりたいと存じております。いずれにいたしましても、市町村合併は、市町村の根幹に係る重大な問題でありますので、市民の皆さん方、そして議会の皆さん方意見を尊重して慎重に対処してまいりたい、このように思っております。  次に、国保税について御指摘がございました。少子・高齢化の進展を初め、年々増加する医療費や長引く経済不況など、国保を取り巻く情勢は依然として厳しゅうございます。その財政運営は極めて危機的状況にあることは児玉議員御案内のとおりだと私は思っております。このような状況下にあって、串間市におきましては、担税能力の高い一般被保険者の減少に加え、高齢被保険者が年々増加傾向にある中、平成9年度から6年間、保険税率を据え置いてきたところでございます。このことは、国保運営協議会での審議を賜りまして、被保険者の御理解と協力のもとに、保険事業の積極的な推進とあわせて、国民健康保険運用基金の効率的な運用を図ってまいったところでございます。
     今議会に提案いたしております平成13年度決算見込みを例に挙げますと、平成13年度中の基金取り崩し額1億285万2,000円に平成12年度からの繰越金1億5,177万4,000円を加えた額、いわゆる2億5,462万6,000円を充てておりまして、1人当たり2万669円、1世帯当たり4万3,954円の減額措置を講じてきたところであります。しかしながら、平成15年1月から制度の改正や景気の低迷等による課税対象標準額の減少、高齢被保険者の増加による担税能力の低下などが予測されますので、今後とも、基金の効率的な運用を含め、国保財政の長期的・安定的な運営に努めながら、対処してまいる所存でございます。御理解いただきたいと存じます。  ところで、関連をいたしまして国保税の減免についてお触れでございます。さきにもお答えいたしましたように、国民健康保険税は、この会計の財政の安定運営に欠かせない大切な、そして重要な財源でございます。その税率決定や賦課算定においては、国民健康保険運用基金の効率的な運用を含め、でき得る限り被保険者の負担が軽くなるよう努めてまいる所存でありますので、御理解を賜りたいと存じます。  固定資産税についてもお触れでございます。現行の100分の1.55から標準税率の100分の1.40、これに向かって財政事情等を勘案しながら段階的に下げていきたいと考えております。  市立病院建設についてお触れでございます。この病院建設計画につきましては、市立病院の老朽化に伴い、これまでさまざまな角度から協議もしていただき、病院と総合保健福祉センターを併設する方向で現在、その具現化に向けた取り組みを行っているところであります。私といたしましても、住民に身近で利用しやすい、個々のニ−ズに的確にこたえるよう、施設の一体的な整備を進めていきたいと思っております。また、この病院建設につきましては、地域の方々が快適な環境で安心して診療が受けられ、市内の中核的医療機関としての医療機能が果たせるよう、高機能の病院との連携を強化し、精神的医療の充実を図るとともに、患者さんの立場に立った病院づくりを行うことが、これからの病院経営に大変重要だ、このように考えておりますので、そのような方向で病院新築計画に取り組んでいく覚悟でございます。  下水道問題、特に天神川関連での御指摘だったと思っておりますが、串間市におきましては、効率的な整備を図る観点から、現在、中心市街地の99ヘクタールの事業認可を受けまして、事業を実施しているところでありますが、これを全体計画の414ヘクタールに目を広げてみますと、その整備につきましては、大変長期の際ですと膨大な財源を必要とするものであります。したがいまして、串間市の財政状況をにらみながら一体力に見合った効率的な整備計画の必要性を感じているところでありまして、合併処理浄化槽設置による整備も考慮しながら、全体計画の再検討が必要であろうと、このように考えているところでございます。  あとは関係課長に答弁いたさせます。(降壇) ○議長(深江 明君)  昼食のため、しばらく休憩いたします。  (午前11時55分休憩)  ────────────  (午後 1時 1分開議) ○議長(深江 明君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 ○教育長(五島千穂子君)  (登壇)お答えいたします。  教育長を引き受けた気持ちも含めての所信についてのお尋ねでありますが、市長からお話は、まさに青天のへきれきでした。日一日と責任の重さを痛感しております。学校現場に39年少々の経験はあるものの、教育行政は広範多岐にわたることから、勉強し、最善の努力を傾注してこの重責を果たしてまいりたいと考えておりますので、どうぞ、御指導、御鞭捷をよろしくお願いいたします。  次に、教室等への空調設備の整備についてのお尋ねでありますが、まず、市内小中学校の設置状況につきましては、11校のコンピューター室に空調設備を設置しております。ほかは事務室4校、校長室2校、職員室1校、保健室1校に設置しております。今後の考え方についてですが、学校設備は、児童生徒の学びの場であると同時に、1日の大半を過ごす生活の場であります。このためにも快適な環境を確保することも必要と考えますので、文部科学省の補助事業などを活用し、計画的に検討してまいりたいと思っております。(降壇) ○財政課長(深江耕次君)  お答えいたします。  普通交付税の減額に伴う補てん措置の状況についてのお尋ねでございます。平成13年度の地方交付税の−部改正に伴いまして、普通交付税の減額に対しましては、赤字補てん債一つまり慌時財政対策債で補てんすることとなっております。御案内のとおり、普通交付税につきましては、平成12年度以降、減少いたしております。その状況を申し上げますと、平成12年度が、対前年度と比較いたしまして2,000万4,000円、平成13年度が4億844万8,000円、平成14年度が3億4,935万9,000円、それぞれ減額になっております。しかしながら、その補てん措置としての臨時財政対策債の発行額につきましては、平成13年度が1億5,290万円、平成14年度が3億3,091万円となる見込みでございます。普通交付税にこの臨時財政対策債を加えた場合の比較におきましては、平成13年度が2億5,554万8,000円の減額、平成14年度が1億6,315万9,000円の減額となっております。この2年間分の合計におきましては、4億1,870万7,000円の減額となっているところでございます。  以上でございます。 ○土木課長(深江健輔君)  運動公園、広域農道、天神川改修とあわせた道路整備についてということで御答弁させていただきます。  広域農道は、−部を除き、平成15年度完成予定でありますが、道路はつながってこそネットワークを形成し、道路としての機能を発揮しますので、県道一氏・西方線・穂佐ケ原地区の変則交差点についてお答えいたします。−氏・西方線につきましては、桂原工区が平成15年度完成予定でありますので、穂佐ケ原につきましては、平成16年度より事業実施の方向で県へ要望してまいりたいと、お聞きいたしておるところであります。なお、変則交差点となっております市道部分の改良計画につきましては、平成15年度法線の検討を行い、ルートの決定を行ってまいりたいと考えます。  天神川河川整備につきましては、平成14年度より事業着手していただいておりますが、まちづくり、特に道路面についてお答えいたします。天神川の全体計画につきましては、JR橋より天神橋間約1キロメートルの計画があるようですが、今回は1期施工区間として、JR橋より平橋間約450メートルを実施する計画のようです。完成しますと両岸に3メートルの管理用道路が設置され、これらは市民の憩いの場、心安らぐ場及び散策道としての都市空間が形成されると思っております。また、−部の市道約50メートルにおきまして、市道上に河川が入り込む関係上、市道のつけかえが生じる箇所も出てまいります。  運動公園につきましては、広域農道が完成することにより、大束方面からの車の流れは大きく変わるものと予想されます。運動公園の周囲、特に松尾地区におきましては、運動公園も近く、朝夕ウオーキングをし汗を流している市民をよく見かけますが、車が来ると立ちどまり、道の端によける、このような状況であるとは承知しております。財政的に厳しい中ではありますが、計画的にふたを設置してまいりたいと思っております。  以上です。 ○市長(鈴木重格君)  一連の質問の中で御指摘がありました住民基本台帳ネットワークに関連する御指摘がありましたんで、答弁漏れだというふうに私、受けとめましたんで、この際、お答えさせていただきたいと思っております。質問は、住民基本台帳ネットワークシステムにおいで、プライバシーが守られなかった場合には、住基ネットの離脱等も考えられるが、これに対する市長の見解ということであったと思います。この個人情報保護につきましては、プライバシーの観点から、住民票コードの民間使用全面禁止や、外部からの侵入を防ぐため、コンピューターは専用回線で接続されておりまして、コンピューター網が接続されている箇所には限られた情報しかやり取りできないよう監視する、いわゆるファイルウォールという仕組みが設けてあります。  また、漏えいした職員には地方公務員法の守秘義務よりも重い罰則規定が設けられているほか、セキュリティー規定として、串間市住民基本ネットワークシステム運用管理規程、この規程を制定いたしているところでございます。このような状況等を踏まえまして、8月5日から稼働いたしておりますけれども、今日まで、何らトラブル等も発生しておらず、順調に稼働いたしておるところであります。今後も、市民の個人情報保護には十分留意をいたしまして、対処してまいりたいと思います。以上です。 ○福祉事務所長(右松康廣君)  御答弁申し上げます。  介護給付費準備積立基金を今回の見直しで保険料を引き下げる財源として使う考えはないかとのお尋ねでありますが、基金の処分については、いろいろな方法が考えられるところであります。−部は被保険者の了解を得て、低所得者層の負担軽減費用とすることも可能だとは思いますが、基本的には、給付財源とすることによって長期的に保険料増嵩抑制の財源としたいと考えておるところであります。以上でございます。 ○市立病院事務長(山内学君)  お答えいたします。  病院の跡地利用についてのお尋ねであったかと思います。これにつきましては、さきの議会で答弁がありましたとおり、基本的には売却の方針であり、その財源は今後の病院運営に充当していく予定となっております。ただ、その利用方法をどういった用途に売却するか、また、地区の座談会での地域の要望等もありますので、今後、まちづくり等も考慮しながら、十分検討していくことになっておるところでございます。以上です。 ○学校教育課長(田中卓良君)  教室への空調設備の整備に伴います経費につきましては、現在の状況で全室を整備した場合、総額で約4億5,800万円の経費を必要と試算をしているところでございます。これは小中学校全校の場合です。以上でございます。 ○20番(児玉征威君)  私は、今の暮らしが深刻な点でですよ、市長、6億余りのそういう余剰金というですか、こういうのがあると。それから、それぞれ国保税にいたしましても、介護保険にいたしましても、保育料等にいたしましても、こういう深刻な事態の中で、曲がりなりにも減免規定というのがあるわけです。しかし、これはほとんど申請がないんですよ。この前から問題にしていますが、地方自治体は住民の生命財産を守ると、公務員は住民の奉仕者として、それに誠実にこたえると。長年の派閥利権市政のもとかもしれませんが、私は職員に何が足らないかといったら、そういう立場というのが弱まっている結果じゃないかと思うんですよ。減免要綱については、条例でうたっているわけだから、どういうのが該当するかという要綱をつくらなければ、−々、課長や市長に伺いを立てないとできないと。全然誠意がないですよ、これは。私はこれは何回していますか。だから、総合的な市民窓口を含めて、今の市民が深刻な暮らしのもとで、少なくとも今ある規定の中でもできる問題についてやるということは、私はそれがまず原点じゃないかと……。これは常々、市長が私と一緒にこの議会でこちらの側からそういう立場で行政に求められてきた、私はそういう記憶を持っていますが。その点、まず基本的な点としてですよ、これは、全然誠意がないですよ。言っているのに答弁もしないんですから。  それで、一つは派閥利権ですよね。私たちは派閥というのは、串間の場合はそういう利権をめぐっての争い、一番典型的なのが公共事業をめぐる入札だと思うんですよ。それで、もともと派閥というのは自民党の派閥ですよ。この流れから最初、地方自治体に持ち込まれたというのが……。昔は串間も小山、瀬戸山派という、この派閥で、最近は国会議員との点は市町村にはなくなりました。しかし、県レベルではそういう点があって、市長は県議会時代に一つの自民党の会派の会長か団長か知りませんが、そういう重責を担っておられたと思うんですよ。だから、市長は、全市民派市長ということになれば、そういう今までの経歴とかがそのままでは、私は全市民派市長に当たらないと思うんですが、この辺はどういうふうに整理されたのか。あるいはどう考えたらいいのか。  それから、この前、野辺市長が連座制の裁判で私も傍聴に行きましたが、入札ではぼこ是正、そういうことが市長がかわれば慣例としてやられる。いわゆるそういうことが証言でもされていましたが。それともう一つは、いわゆる土建業者の裏戦隊、野辺市長の場合には緑修会、こういう裏戦隊がつくられて選挙がやられたと、こういう赤裸々なことも証言の中で出ました。あなたも、自民党の県会議員だったですから、当然、そういう業者からの政治献金をもらっておられた。だから、私が先ほど言ったのは、串間の市長として、そういう問題について、やはり全市民派市長、こういう表明をされたわけですから、この点についてもどうされるのか、答えていただきたいと思います。  それから、先ほど同僚議員から来年の−斉選挙、あるいは知事選挙の問題、こういう点で、人脈があるということでいろいろそういうことを言われましたが、それは選挙では今後タッチしないというふうに、市長という役職にある間は。自分が当然、個人としていろいろ入れられたりすることはあるでしょうが。ただ、当然、もう知事選挙は始まっていますね。これはいろいろマスコミでも言われていますが、ある市民から、市長の御夫人が、ある知事候補を連れてあいさつ回りをされていたと、派閥解消と言うけど、ちょっと軽率じゃないかと。おたく本人じゃありませんからね……。こういう点について、全市民派市長という点では、その点、ちょっと考えをお聞かせいただきたい。  それから、介護保険ですよ、この認識はですね、これも議会でたびたび言ってきました。県内9市の状況で見ても、もう繰り返し言っていますが、ほぼ計画どおりの執行になっているんです。串間の場合は、計画に対して在宅サービスでは3年間平均で45%、それから全体で見たときに62%です。きのう答弁があったように、計画で1号の介護保険料を算定しているわけです。串間では月3,202円ですね。これが、こんな見込み違いが起こった自治体はないんですよ。だから、これは返さないかんわけですよ。前も言いましたが、私のおやじは途中で死にましたが、掛け金は掛けたままで介護サービスは−回も受けんずく死にましたよ。だから、この3年間で見直すというのは、この2億円は少なくとも今度の3年間の中で考えるというのが保険の考え方ですよ。その考え方の基本は市長、どうですか。そこが市長がはっきりしないと、先ほど所長が言われるような、事務方のですよ……。私は市民に対して、これほどの見込み違いが起こったことに対しては、まず市民にわびるべきだと。ですがね、こげん不況でですよ、苦労して納めているわけでしょう。その市民の苦しさが……、私はないと思うんですよ。県平均は介護保険料を12%伸ばさないかんということになっているわけですね。だから、まずこの点、ひとつ市長、認識も含めて答弁してください。 ○市長(鈴木重格君)  全市民派市長かどうかということについて御指摘でありますが、私はそういうふうに位置づけております。児玉議員はどう位置づけられますか。私をどういうふうに位置づけていかれるんでありましょうか、お聞きをしておきたいと思います。  ぽこ是正の話がありましたが、私は決してそういうことはいたしません。私の政治団体、当然のことながら解散をいたしております。  いま一つ、私の女房のことについて御指摘であります。私の女房も一市民でありますし、−有権者であります。軽率であるかどうかは別にいたしまして、それぞれの支持をする、また活動する権利があろうかと私は思っています。あなたの奥様はどうか知りませんが、やっぱり同じ立場じゃなかろうかなと、こう思っております。(「−緒にしたらいかん。あんたは市長じゃど。そして全市民派市長と言っちょっとやから」と呼ぶ者あり)それから、介護保険についてでありますけれども、私は単年度主義で見るか、それと  も安定運営という、そういう立場で見ていくか、そういう違いも実はあろうと思います。  したがいまして、そういう答弁をしたわけでありますが、その実態はいま−度、所長からお答えをいたさせます。  派閥の問題でありますが、私は派閥は政策で一致する集団、政策でですよ。これはもう当然存在するであろうと思います。それが政党であるでしょうし―だと思っています。ただ、御指摘のあります利権、あるいは入札に伴う、そういったものについては、私は今後、意を用いて、今までのようなことが繰り返されないように留意して取り組んでまいりたいと、このように思っております。  それから、国保税の免税要綱についてであります。先ほども答弁いたしたんでありますけれども、この免税要綱についてでありますが、もう御案内のように、国民健康保険税の減免に関する規定につきましては、串間市国民健康保険条例第12条並びに市条例第51条に基づき定めているところでございまして、税率につきましては、先ほどお答えしましたように、6年間据え置き、かつ、制度上の減免措置として、所得に応じた7割軽減、これは2,511世帯でありますが、5割軽減345世帯、2割軽減345世帯の各措置が講じられております。国保運用基金等の活用も図りながら、国保税の軽減、抑制に努め、相互扶助・共済の精神に基づきまして、被保険者の保険事業を初め、医療給付等の事業推進を図っているところでございますので、御理解をいただきたいと思います。  以上です。 ○福祉事務所長(右松康廣君)  お答えいたします。  県の中間時の発表によりますと、県下の加重平均保険料額というのは3,516円ということで、議員御指摘のとおり、313円の増という形になっておるようです。市町村の保険料額の月額の分布につきましても、4,000円以上が6市町村、3,500円から4,000円が20市町村、3,000円から3,500円が13市町村、3,000円未満が5つの市町村というふうになっておるようでございます。  当市の介護保険の減につきましても、いろいろ検討していかなければならないと思っておりますが、しかしながら、基本的には、2期、3期の運営の財源にも充てていきたい、そうすることが次期保険料の急激な増嵩を抑制するんじゃないかと、そんな考えも持っているところでございます。  以上でございます。(「余ったときはどうすっとな。赤字になることばっかり言うがよ、2億円から黒字を出したこ、とに対する……話が、答えちょらんがな」と呼ぶ者あり) ○議長(深江 明君)  しばらく休憩いたします。  (午後1時31分休憩)  ───────────  (午後1時31分開議) ○議長(深江 明君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 ○20番(児玉征威君)  市長、あなたはこちらと間違うちょらへんですか。私に質問されますですがですよ。あなたが全市民派市長ということで所信でも言われているから、しかし、確かに、あなたは県会議員で自民党だったですからね、私も共産党ですよ、議員で。その地方議員というのはこれまた遠いますよ。党派を代表しているわけですから。だからそれはいいんですよ。しかし、あなたの先ほどの態度は、まだ自民党の県会議員のそれが抜け切っていないじゃないですか。何か県会議員の場におるごつあって私に質問されるんじゃないですか。あなたは市長なんですよ。だから、奥さんのこともそうなんですよ。あなたが全市民派市長で、自民党だけでなくていろんな会派、派閥、そういう皆さんの全体の立場に立ってというふうに私は理解するから、私は知らんですよ、奥さんが市民から聞かれて、そういうことはどうですかと言ったから、きょう、一般質問しますから市長に聞いてみましょうと。派閥やらはつくらないと、あなたは私が言ったように選挙を戦っていないわけですから、支援を受けなかったわけですから、あなたが言うような全市民派市長になれる一番条件を持っておられると思うんですよ。私はそれに期待があるから、住民の疑問に対してあなたに質問するわけです。  自民党県議団には当然、建設業界の政治団体もあったでしょう、自民党の支部が。だから、献金、もらっていたでしょう。しかし、今度、後援会も解散されたと。であるなら、きょうの答弁の場であなたが答えればいいわけですがね。私に聞かんで。それ、答えてください。 ○市長(鈴木重格君)  先ほどの児玉議員の質問で、あなたは全市民派市長には当たらないというふうに決めつけがありました。じゃ、どうあなたは私を見ておられるのですかと、こう問い返したわけであります。私が全市民派市長として言える条件があるんであるからというふうに理解を示していただきましたので、そのように今後も全市民派市長としていろんな施策を進めていきたいと思っております。それから、私、県議時代は自由民主党の支部を持っておりました。第一支部を持っていました。法律で認められた支部でありますが、これは党員です。自由民主党の党員の党費で賄っていくんです。  この議員さんの中にも私が当時、第一支部を持っておったんでありますが、その支部長でありますが、私の支部を通じて自由民主党に入党しておられる方も数名この中におられます。しかし、私は県会議員をやめたわけでありますから、やめた時点でこの第一支部を解散したと、こういうことです。党費として第一支部に納入されておる、こういうことです。これは毎年100名ずつ党員を集めておりましたから、このことはちゃんと届け出がしてあるわけでありまして、私は法的には何ら問題ないと、このように思っておるところであります。  以上です。 ○20番(児玉征威君)  私がそう言ったという、私もちょっと言論、正確ではないですが、議事録で後で見らないかん。私は全市民派市長と言うのであればと、それは、まあ、いいでしょう。  だから、私はそういう立場であれば、私の立場から言えば、当然、少なくともそういう自民党との関係、全市民派市長と言うなら、そして業者などからも政治献金、そういうものは……。それから少なくとも国政や、あるいは知事選挙、こういうものに市長が特定の候補のために支援をする、これはさっき市長が言われたように、派閥、政策的な派閥とかいうことを言われたようですが、そういうことも市長である間はいわゆる差し控えるということですか。 ○市長(鈴木重格君)  そのとおりであります。 ○20番(児玉征威君)  それでは、もう一つは、先ほど来あれですが、市民の暮らしの問題で、例えば、国保の問題ですよ。私が言っているのは、減免のある国保条例の第12条ですか、いわゆる所得が皆無になったとか、生活が著しく困難となった者は減免すると。こういうものに基づいて、これで適用になった件数がこの前も開きましたが、1件もないと。ないはずはないんですよ、今。こういう時期に。昨年はBSEの問題などで大幅に所得が落ち込んだ深刻は農家も出たわけですから。これは宮崎市の件ですが、いわゆる前年よりも5割以上所得が減った場合には、それから隣接町は3割ですよ、それから農作物の減収、こういう場合にも要綱をつくって一定の金額を示しているわけですよ。問題は、法律というのは役所の職員はわかりますよ。しかし、一般住民、市民が見たときに、私もこれを見て、実際にどう、だれが適用になるのかと……。  もう一つは修学援助についても言えるわけですよ。市長は経験豊かなんですから、議員時代に全部こういう問題点は認識されていると思うんですよ。開かれた住民本位の市政のところはですよ、例えば、修学援助で言ってみれば、生活保護基準額の1.2倍とかいう所得の場合には修学援助が該当になる、こういうやっぱり要綱をつくっているわけですよ。今度、例えば、介護保険も減免制度があると思うんですが、介護保険にも今の条例のもとで、失業あるいは入院などによって所得が減った場合は介護保険料を減免できると。しかし、これも担当に聞きましたが、1件もない。  一方で、見込み違いで3年間で2億円。もっと住民の目線に立って考えていいんじゃないですか。どうですか。 ○福祉事務所長(右松康廣君)  介護保険によります積立基金2億円を減免に充てるべきだと、3年間で見直すんだから、3年間の中で見直すべきだというような趣旨の御質問だったと思いますが、先ほど来申し上げていますように、見直し改定等によります保険料の急激な増嵩を抑制するという意味合いで、そういうふうに考えておるわけでございます。  以上でございます。 ○健康管理課長(山下泰文君)  お答えをいたします。  国民健康保険税の軽減努力等につきましては、先ほど市長から答弁をいただいたところでございますが、国民健康保険税の減免に関する規定の被保険者の周知等につきましては、さらに努力をさせていただきたいと、かように考えているところでございます。  なおかつ、本年度の対応といたしましても、基金、さらには前年度の繰越金の対応を含めて努力をいたしているところでございますので、御理解をいただきたいと思います。  以上でございます。 ○20番(児玉征威君)  あのですね、私はまこち怒りますよ。前の市長ですよ、失職しましたけど、公約に掲げていたんですよ、国保税のを。前の課長のとき答弁しているんですが、そういう要綱をつくっているところも勉強すると言っていたんですよ。そういう引き継ぎはなかったんですか。  国保の黒字の問題もですよ、ある病院が医療費の請求ミスがあって……。だから、国保も言えるでしょうが、医療費の見込みで保険料を計算するわけでしょう。あんたたちは狼少年か知らんけどですよ、赤字が出たら大変だ大変だ大変だと言う。実際は黒字じゃないですか。介護保険には2億円からですよ。これを納めた市民の気持ちをわかってくださいよ。そこが今、行政と住民のギャップじゃないですか。心がないですがね。  介護保険は、12年度、13年度、14年度、計画で3,202円の1号保険料は決まったんですから、3年間。これは3年間は変更ないわけですから。今度4月で決めれば3年間変更はないんですよ。計画と実際利用した実績、そして年度ごとの基金の黒字、それを明らかにしてください。2億円ですよ。私は保険料の減額だけ言っているわけじゃないですよ。  特に、串間の場合は、居宅サービスが計画に対して、先ほど言ったように、4年間平均でも45%でしょう。7割、8割じゃないんですよ。半分以下ですよ、見込み違いが。  市民が計算したんじゃないですよ。これの一つは在宅での利用料が1割は高いと。どうですか。これは福祉ので利用していた人たちは3%の特例措置があるわけですね。これに利用料を引き上げた場合、私の計算では、年間約2,500万、金があればできるというふうに試算できるわけですが、2億円で利用料を3%に全部する考えはありませんか。これは2億円のうちの7,500万でしょうが。  市長、市長、聞いていますか。都城は、私たち、この前会議を持ちましたが、串間では第2段階、これが全体の半分を占めるわけですね。これがいわゆる家族全体が住民税非課税ですよ。福祉のときにはこういう人たちはサービス料はただだったわけですね。  ここを第1段階に引き下げる、こういうことを今、検討をしているそうです。串間の場合、3,948人、54.1%ですが、これを第1段階に減額した場合に年間3,800万の財源が要ると、これは私の試算です。だから、これも2億円あればできます。私はもちろん2億円全部を使いきれということを単純に言っているわけじゃないんです。だから、こういうことが2億円でできるわけです。もっと誠意があっていいんじゃないですか。今から審議会にかけて検討するわけでしょう。見込み違いのこの点に対する率直な反省があればそういう態度は出てこないでしょう。  今度、70何名おられる特老待機者ですか、施設のあれをまぜて、きのう同僚議員がいろいろ聞きました。年間、施設入所が1人ふえれば390万程度の経費が要ると。これを介護保険料に考えますと、1人当たり月6円40銭介護保険料をふやさなきゃならんということになります。  だから、3年間の状況から見て、平均12%、1号保険料をふやさないかんということですけど、ここを据え置いていけるんじゃないかと。先ほど言った3つを全部はできないかもしれません。だから、いずれにいたしましても、第2段階のところ、これは担当者の方も言われています。余りにもここにおって、これが単一過ぎて、ここに手だてがやられなければ大変だと。  市長、あなたは一番経験豊かな政治家です。あなた以上に経験豊かな人はおられません。わかるはずですよ。ひとつ英断をもってこの問題に取り組んでください。無投票で市長になられることは何も目玉がないじゃないですか。えびのの市長は、まあ、いい悪いは別ですが、公用車を廃止しました。市長の自分の給与を減らしました。市民がこれだけ苦しんでいるわけですよ。「ああ、派閥をなくすと言う市長が誕生して、これまで派閥に目が向いていた市政が、本当に市民の方に目が向いた」と、こういう姿を見せてください。私も大いに協力しますよ、そういう点では。そういうことをやろうじゃありませんか。どうですか。 ○市長(鈴木重格君)  御提言やら御激励ありがとうございます。  国保の問題、介護保険の問題を御指摘なんですが、私も児玉議員と−緒に国保運営協議会に籍を置いた記憶がございます。私も国保については少々携わってきましたんで、御指摘のとおりだと思います。国保運営協議会のメンバーであられるそうでありまして、十分国保運営協議会で御審議いただいているものと私は理解をしているんでありますが、その議論の過程を少々御披瀝いただくとありがたいと思っているんですが……。  いま一つ、介護保険でありますが、この串間は、私、あの数字を見せられたときに、また、共産党の皆さん方が緊急申し入れをされたときに実感したのは、やはり串間は元気な老人が多いんだなと、一方では我慢強い人たちが多いんだなと、率直にそのときは感じました。そのことがこの数字に出てきているのかなというふうにも感じました。そして私も何とかならないのかという気持ちは−緒であります。何とかしたいと。何とか減免する方法また減税する方法はないのかということで内部で議論したことは、これは事実です。しかし、単年度だけで見ていいのかどうかということで議論が分かれるわけであります、内部で。一方、見込み違いであるのかどうなのかという点についても、これまた内部で議論が分かれるところでありまして、内部といっても私と事務方との間でありますが、まだ私も就任して間もなくでありましたんで、なかなか掘り下げるところまで至っていないんでありますけれども、決して私はそういう気持ちは忘れておりません。何とかならないのかと、何とか減税やら、また、救済する方法はないのかと、こういった点で取り組んでいることには間違いございません。  清武町の例が新聞紙上をにぎわしておりました。ああいう状況に陥ってもいかんなと、こういうふうにも今、考えておりまして、児玉議員、いろんな事例を今、御紹介いただきました。そういう面も参考にさせていただきたいと思っております。どうか、気持ちの上では何とか減免できないのかと、減税できないのかと、こういう気持ちでいることには間違いありません。今後もそういう気持ちで取り組んでまいりたいと、こういうふうに思っています。 ○20番(児玉征威君)  就任間もないということですが、私も介護保険に関しては来年度だけのことを言っているわけじゃないんですよ、3年間ですから。だから、3年間を含めて財源問題を言っているわけですね。特に介護保険料は年金から引いたりしますから、そう簡単にできないという点もわかります、細かくすると。だから、先ほど言った都城のような形で1段階の住民非課税、これは税金を取っていないわけですから、取れない層から保険料を取るということほ、これは憲法25条から見ても異議があるという議論のあるところなんですね。これは常々市長が市議会時代に私はここでよく聞かされたことですよ。市長も十分その点は、その解釈が県会議員になったからって変わったわけじゃないと思いますから、だから、ここのところ、そういう点も含めて提起しているわけですから、今から審議会がある、審議会にどういう形で諮問するかということになるわけですよ。ほかのところはもうそういうのを出しているわけですよ。  2億円、一番持っている串間が、今の段階で出てないんです。余り金を持ち過ぎると、私どももですが、金を持ったら、もう金が気になってから……。所長、2億円持ったからどうかあれじゃないと。そこは市民のお金だから、間違わんごと。これはぜひそういう形でもう−回市長、答えてください。改善に向けて、2億円全部ちゃらにしろというようなことは言っていませんよ。そこはもう−回念を押しますが、いいですか。 ○市長(鈴木重格君)  先ほど来お答えをいたしておりますが、何とかしたいという気持ちには変わりございません。今後もそういった気持ちで取り組んでいきたいと思っています。 ○20番(児玉征威君)  その点はそういうことで、ぜひ姿勢を見守りたいと思います。  それで、もう一つは、学校の冷房施設、これは決まったばっかりですが、いろいろ議論があります。子供や保育所の問題などについてですね。民間委託はどうしたらいいか、金のかけ過ぎだとか……。もっと子供たちにゆとりのある、そういう場を提供することが今、欠けてきている。効率主義という名で今、一番被害を受けているのがお年寄りや子供たちです。市長、教育長が答弁されたときに「晴天のへきれき」と言われました。  学校の校長室はエアコンもない。ここに座られて、こんなところがこの串間にもあったのかと思われているかもしれません。どうですか。これは何ぼ現場がやりたいと思っても、今までそうです。市長の方がこうしてける−けったくるということはないでしょうけど、これも市長がよく知っていらっしゃることです。男女共同参画社会という、そのイの一番として教育長に女性の登用をされました。大体家庭でもですが、市長も市勢要覧を見ますと、奥さんの言うことには頭が上がらんというふうにも聞きますが、ひとつこれについてですよ、どうですか。  固定資産税を8,800万、超過税率を改正する、これは本来、使い道、目的を決めてとかいろいろあるわけです。これを回せとかなんか言いませんが、この点どうですか。  それから、昨日、同僚議員もやりましたが、政府が子供の読書活動推進に関する基本計画を策定したことですが、これは当然、市も計画を策定することになると思うんです。  この読書については非常に評価されているわけですから、これも実際、中身が伴わなければなりませんから、これは市長もですが、予算をちょっとふやしてもらわないと、この点どうですか。  それから、来年度から12学級以上には学校に司書教諭を配置する、これがどんなふうになるのかですね、この点、ひとつ教えていただきたい。 ○市長(鈴木重格君)  学校の冷暖房化について、全国の例、いろんな例、私も承知をいたしております。それはやっぱり気候風土ということも、例えば、寒冷地・北海道とか、ずっと南の方とか、いろんな気象条件の違うところ等々もやっばり考えながらの措置がなされている面もございます。それと一方では、やっぱり財政的な面が大きな要因の一つです。いま一つはですね、私、感心するのは、冷暖房の中で学習したから成績が上がったとかどうだったのかという議論が一つあることです。私どもも−度も学校へ行くときに冷暖房の部屋で学習したこともありませんし、はだしであの霜の中を歩いて学校へ通ってきたわけでありまして、曲がりなりともこの場におるんでありますが、こういう説があります。暑さ寒さを体験するのも、これも教育の一つだと、こういう言い方をする学者もおるわけでありまして、しかし、私はそれも大事でありますけれども、そういう場は別にあるわけでありますから、やはり何とか教職員の部屋とか、それから徐々に財政が許すならばそういったところまで手がけられればいいがなという気持ちは持っております。  今回、児玉議員のこういった発言があることについて、内部で実は勉強会をしました。  したことは事実であります。そういう中で何とかしたいという気持ちは変わらんのでありますけれども、−歩踏み出せないと、それが足を引っ張ったのはやっぱり財政でございます。このことはひとつ御理解をいただきたい、このように思っております。  私の方からは以上です。あとは担当部局にお願いいたします。 ○教育長(五島千穂子君)  学校司書教諭配置についてのお尋ねですけれども、平成15年4月1日から12学級以上の小中学校には司書教諭を配置することになっております。本市の該当校は小学校1校、中学校1校であります。小学校に2名、中学校に1名の現在、有資格者がおります。  以上でございます。 ○20番(児玉征威君)  市長から我が年代のそういうところが出るとはちょっと……。  前、私が議員になったときにそういうことを言った教育長がおったですよね。子供は寒風の中で育つべきだと、私は逆立ちしていると……。どれほど教育費が削られてきているか、日本の経済成長等に比べて。財政問題、そこが市長のあれじゃないですか。派閥を解消して、本当に住民のための市政をやるとすれば、いろいろ削減できるものはまだあると思うんですよ。議会側も、例えば、行政視察などを今、毎年17万かけてやっていますが、市長から相談があれば、私は2年に1回に減らして、その金を市長が学校の冷房費の−部に回したい、こう言えば私は賛成です。ほかの議員はわかりませんが。まあ、恐らく串間の議員は、皆さん賛成していただけると。どうですか、市長。やろうじゃないですか、だから。あなたが言うようにですよ、私の年代のときは寒かったり暑かったりしたので鍛えられたと、このことを……。それから、先ほど教育長のやつはですよ、有資格者がおるからですか。おればもう配置はならんのですか。何か横流しするような、いや、そういうところもあるんですよ。横流し。ある教諭を持っていけばおりますよと。だから、現場から来られた教育長ですから、有明小学校のあの要求を上げたやつも見ました。今度は教育長ですから、すぐやってください。生の声が上がらんかったんですよ。ぜひ、これは市長、その間く耳を持ってください。あなたが任命したんですから。大変ですよ。その誠意があれば議会は協力しますよ。どうですか。
     終わります。 ○議長(深江 明君)  次に、9番右松重博議員の発言を許します。 ○9番(右松重博君)  (登壇)質問に入ります前に、私は、去る7月28日に実施されました市議会議員補欠選挙におきまして、市民各位の温かい御支援をいただき、初めて議席を得ることができました。こうして質問の席に立たせていただきましたことを、市民の皆様と当局の皆様に感謝申し上げる次第でございます。私も任期8カ月を誠心誠意頑張りたいと思っておりますので、今後とも、御指導、御鞭撻のほどよろしくお願いいたします。  さて、通告いたしておりましたので、質問に入らせていただきます。  まず、市長の政治姿勢についてであります。  鈴木市長は、このたびの市長選挙におきまして、市制施行以来初めてという無投票当選をされ、第14代串間市長になられました。まことにおめでとうございます。市長も7月30日に就任され、はや1カ月が過ぎました。市民はもとより、我々も鈴木市長の掲げられました公約を信じつつ、市長の情熱と信頼を大いに期待するものであります。  市長は、行政経験もされ、政治でも、市議会議員県議会議員として豊富な経験が今の串間を変えようとして頑張っておられます。そして、元気のある串間市づくりに邁進されております。所信表明でありましたように、全市民派市長として、市民一丸となってさまざまな課題、問題に取り組まれ、それらを的確に対応されますことを市民の皆様とともに私も信じております。ぜひ頑張ってください。  それでは、平成15年度の予算編成方針につきましてお伺いいたします。  市長の所信表明は伺いましたが、来年度予算にどういった形で新串間市創造計画を反映するのか。従来は、来年度への予算編成方針は国、県ともに方向が決定しているのでは。本定例会において串間市の来年度への方向づけをお何いいたします。  次に、森林の活性化と伐採跡地についてでございます。  太陽と緑の国・宮崎県では、御承知のとおり、県土の76%に当たる58万9,000ヘクタールが森林であり、県南の地形は日南曾於郡とシラス地帯で、県北に比べ平坦でなだらかな地形となっており、南那珂地域を中心に県内の杉の素材生産量は、平成3年度から連続して日本−となるなど、我が国屈指の国産材供給基地となっているようであります。現在、人口の増加が鈍化し、経済成長を遂げてきた日本経済の中で、価値観の多様化や余暇時間の増大と相まって、森林への関心も徐々に高まってきており、森林に対するニーズも高度化・多様化し、これまでの木材供給や水源涵養、土砂崩壊防止、保健休養といったものに加え、教育の場やライフスタイルの変化に伴うアウトドアライフやセカンドハウスなどの場としてのニーズも高まってきております。  余暇を利用したレジャーにしても、従来の観光の対象としての利用ばかりでなく、近年は森林浴やオリエンテーリングといった動きが見られるようになってきております。  今まさに、森林への関心が高まる中で、緑豊かな森林での生活や森林づくりの体験などが、各地でさまざまな形で「森と人との触れ合い」という形で企画されております。このような触れ合い森林づくりは、日ごろ森林に接する機会の少ない都市の人たちと農山村の人たちを対象に、自然と人との触れ合いを都市と農山村、親と子、教師と生徒などの触れ合いの場となる森林づくりに参加してもらうことをねらいとして行われているようでございます。  また、都市と農山村の連携交流型の取り組みでもあり、両者が共同で植樹、下刈りなどの林業体験や森林浴など、積極的に触れ合い森林づくりに参加するものであります。  串間市においても9月補正予算に計上されているようでありますが、南那珂森林組合と大阪府森林組合との友好姉妹組合縁組が準備され、今後、両森林組合による「友好の森記念植樹祭」や森林祭りの同時間催といったような計画があるやに聞いておりますが、私は、先ほども申し上げましたように、これが実現されることになりますと、従来の観光の対象としての利用だけでなく、都市と南那珂地域の幅広い各層の交流が行われることになり、南那珂地域の林業の活性化に−段と弾みがつくものと確信をいたしております。そこで、串間市においても、積極的に取り組んでいくべきと考えますが、現在の姉妹組合の取り組み状況はどうなっているのか、お伺いいたします。  また、一般的に行われている森林づくりは、木材として利用できるようになりますと、一斉に伐採し、その後にまた植林する「皆伐一斉造林方式」が行われておりますが、この方法は一斉に伐採するために、山崩れや土石流を引き起こし、伐採の面積が大きければ大きいほど被害の方も大きくなりますが、市内において伐採後の跡地の育林管理が適正な民間ベースで行われていないところも見られるようであります。そこで、現在、市内において、このような伐採された跡地がどの程度放置されているのか、また、今後どのような対策をとられるのか、まずお伺いいたします。  次に、いこいの里のレジオネラ菌の対応についてであります。  レジオネラ菌感染症が心配されているが、いこいの里の衛生管理について、1つ、水質検査の結果はどうであったのか、1つ、利用が減少しているとのことであるが、今後の利用増について、この3点について質問を考えていましたが、衛生管理、水質検査、利用状況については、昨日、12番、17番議員に答弁がございましたので、私は角度を変えてお聞きいたします。  今回の問題から温泉施設等は安全な施設であることの大切さを痛感いたしました。私の調査いたしましたところによりますと、塩素殺菌はレジオネラには有効であるが、60分経過後も完全には殺菌されず、また熱に対しては、70度以上の高温では1分以内に殺菌されるとの報告がありますので、昨日の課長からの答弁を聞いておりますと、本城いこいの里は月1回の定休日が設定されているようでありますが、私が先ほど申し上げましたように、衛生管理面から申しますと、月1回の定休日を週1回にふやして、清掃の徹底を図るなど考えられないのか、お何いいたします。  以上をもちまして壇上からの質問を終わります。(降壇) ○市長(鈴木重格君)  (登壇)右松議員の質問にお答えをいたします。  冒頭、祝意、激励をいただきました。私もエールを贈りたいと思います。右松議員、おめでどうございました。ともに串間市の振興に向かって奮闘しようということをエールを贈りたいと思います。  さて、お尋ねの予算編成であります。串間市の予算編成は、国の地方財政計画、この計画を基本として、宮崎県の予算編成方針を参考にしながら、予算編成方針を策定をしているところでございます。平成15年度の予算編成も同様の趣旨で臨んでまいりたい、このように思っております。御承知のとおりでありまして、市税の低迷が続いております。串間市の最大の歳入財源であります地方交付税、これも減額によりまして、串間市の財政事情はいまだかつてない非常に厳しいものがあるんでありますが、その限られた財源の中で、公約実現に向けた予算編成に取り組む所存でございます。御理解をいただきたいと思います。  次に、予算編成と関連をいたしまして、私が掲げております串間市創造計画を来年度予算にどのように、またどのような形で反映するのかというお尋ねであります。私は、この創造計画を提唱し、5つの公約を掲げ、その実現に向けまして最大限の努力を傾注してまいる所存でございます。実現には短期的、中長期的に課題の整理を行いながら進めていくことになりますが、議員各位の御理解と御協力、御提言等が必要不可欠でございますので、以後、よろしくお願いを申し上げたいと存じます。  現在、公約実現に向かって、国、県への陳情、要望等を行っているところでありますが、新規事業につきましては、公約の一つであります「活力・再生・元気都市くしま」の中で、2年に1回開催されております宮崎県畜産共進会、この共進会の串間市開催に向けた取り組みを行っております。一方、「つながる便利都市くしま」の中で、県道都井・西方線から国道448号線に接続する市道塩屋原・下平線の拡幅改良について、計画費を考えておるところであります。「快適空間くしま」の中で「健康、安心のまち・くしま」を実現していくために、その基本となります飲料水確保に向けた笠祇・古竹地区の簡易水道施設整備に要します準備経費等を予算化することで検討をいたしておるところでございます。  継続事業につきましては、国民健康保険病院建設事業、田之野・風野線道路改良事業、大平簡易水道整備事業、公共下水道整備事業等々の早期実現に向けまして、鋭意取り組んでまいる所存でございます。  そのほか、有利な制度事業等で実現可能な公約については、財政事情を考慮しながら、総合的に検討してまいりますし、総合長期計画、基本計画、ここにうたっております「しあわせで住みよい豊かな串間市の創造」の実現に向けて、今後とも、努力をしてまいる所存でございます。  次に、御提言を含めて御質問いただきました森林の活性化と伐採問題、そして大阪府との友好姉妹都市の問題であります。南那珂森林組合と大阪府森林組合との友好姉妹組合締結についての御指摘とお尋ねの中でいろいろと申されましたが、現在、南那珂森林組合と大阪府森林組合は、森林整備の中核的な担い手として、全国のモデルとなる21世紀の新たな森林組合づくりを目標に掲げ、都市部の森林組合と農山村型の組合が、それぞれの特色を生かして、活力と個性のある森林組合を目指して友好のきずなを深め、また、お互いの森林組合の発展につながる交流を実施して、ともに繁栄することを願って、姉妹縁組を本年11月12日に大阪で結ばれることになっておるところであります。  したがいまして、この両組合の姉妹組合締結が実現をいたしますと、串間市の市有林を活用した散策道の整備を行って、「友好の森記念植樹祭」というものが両組合主催によって来年の4月に行う、また、森林祭りの同時開催等が計画されているところでありますので、串間市としましても、都市部と農山村型の環境の異なる2つの森林組合が、それぞれ特色を生かした森林組合、そしてそこの組合員、役職員が相互の交流を図りながら、組合相互の持つ経営、技術の情報交換、グリーンツーリズム等を企画をして交流を深めながら、それぞれの地域社会、文化、経済の発展に寄与できますことはすばらしいことであって、この実現に向かって私ども、積極的に協力してまいる所存でございます。  あとにつきましては、担当課長から答弁いたさせます。(降壇) ○農政企画課長(永友安行君)  温泉についてお答えをしたいと思います。  確かに、議員おっしゃいますように、非常に安全性ということでは、レジオネラという言葉が毎日新聞を通じて目に入るわけでございますけれども、正直申しまして、水質といいますと、大腸菌に代表される雑菌等については少々の知識といいますか、あれはありましたが、レジオネラについては今回非常に大きな問題ということになっておりまして、私どもも非常な衝撃を受けているものであります。  これらを防ぐためには、徹底をした清掃が必要ということでの御質問であったかと思います。確かに、現在は営業後及び2日に1回水の入れかえをいたしておりますので、2日に1回は浴槽内の高圧によります洗浄清掃ができるわけでありますけれども、休館日でないと配管等の清掃ができないという実情等もございます、時間的なものも含めまして。御質問のありましたように、定休日等をふやして清掃を徹底をするということは、市民の皆様に安全性を訴える一番の手段であるというふうに考えておりますし、今後は、やはり安全性を前面に出した施設ということでの市民の信頼ということからは、会社側にぜひそのような方向での衛生管理に努めていただくということでは、申し入れをして、協議もしていきたいというふうに考えております。 ○農林水産課長(久保野俊郎君)  お答えします。  伐採された跡地においてどの程度の山林が放置され、その対策にどう取り組んでいくのかとのお尋ねでございますが、本市の森林は市の面積の76%を占め、そのうち61%の1万3,742ヘクタールは民有林でありますが、そのほとんどが7齢級、いわゆる35年生以下の人工林であります。現在、市内には400ヘクタール程度の放置林があると言われておりますが、この放置林につきましては、さらに伐採時期を迎える人工林も増加するものと思っております。これに伴って、伐採後、放置される山林もふえますので、このような放置林の対策としましては、国、県の流域循環資源林整備事業等の補助事業によりまして、森林の推進を図っているところでございます。しかしながら、後継者不足や価格の低迷によりまして、抜本的な対策に至っていないのが実態でありまして、苦慮をいたしておりますが、今後は、森林造成に意欲のある人、さらには森林組合等に協力を願って、伐採跡地の適地を考慮して植林対策に努力していきたいと思っております。  以上でございます。 ○9番(右松重博君)  それでは、2回目の質問を自席からさせていただきます。  串間市創造計画の中で新規事業が3項目、宮崎県畜産共進会、塩屋原・下平線、笠祇・古竹地区の簡易水道施設が取り上げてありますが、具体的に説明をお伺いいたします。 ○農林水産課長(久保野俊郎君)  お答えします。  宮崎県畜産共進会につきましては、2年ごとに開催をされておりますが、平成15年度が開催年度でございます。これを串間市で開催できるようお願いをいたしているところでございます。内容といたしましては、黒毛和種と、それから乳用種、種馬部門の3部門で開催され、各部門ごとに、それぞれにおいて県下7群から地区設定ごとに出品されることになっております。今、その開催準備の段階でありますが、この共進会が実施をされることにより、関係者、来場者等が1万人を超えることが予想され、本市の畜産振興と、それから何らかの経済効果等が期待されるものと認識をいたしておるところでございます。  以上でございます。 ○土木課長(深江健輔君)  新規事業であります塩屋原・下平線につきましての区間は、城泉坊より本城市街地の信号区間約1キロメートルを計画いたしております。概要につきましては、制度事業を利用する関係上、県との協議が必要でありますので、はっきりしない部分もございますが、車道2車線に片側歩道設置ということを考えております。  以上でございます。 ○水道課長(本田嗣夫君)  お答えいたします。  笠祇・寂久見地区の水道整備計画についてのお尋ねですけれども、平成15年度、国への許認可等の予算を検討いたしております。この地区の水道整備については、庁内で有利な制度事業等を種々検討した結果、厚生労働省所管の無水源簡易水道整備事業により、平成16年度より整備をする予定にいたしておるところです。  以上です。 ○9番(右松重博君)  非常に厳しい財政状況でしょうが、掲げられました事業につきましては、早急に着工していただきますようお願いいたします。  次に、放置林の対策については、今後努力をしていただきたいと思いますが、伐採するときにいろんな重機類を山に入れるため、かなりの勾配のある傾斜地に搬出路をつくり、木材を搬出している状態が見受けられますが、この搬出路等が原因で、山崩れや土石流を引き起こしている山林もあると思われますが、これらの対策等はどのようむ土なっているのか、お伺いいたします。 ○農林水産課長(久保野俊郎君)  お答えします。  伐採後の搬出につきましては、現在、ほとんどが搬出路を開設し、各種機材を利用した木材搬出が行われております。御指摘のとおり、山の荒廃につながる傾向にありますが、搬出後の作業路につきましては、埋め戻しや搬出路跡地に植栽等の指導を行っております0しかしながら、先ほども申し上げましたように、木材価格の低迷等により林業経営が圧迫をされており、なかなか徹底的な指導ができないのが現状でありますので、今後、森林組合や関係機関とも連携をし、取り組んでいかなければならない課題と認識をいたしているところでございます。  以上であります。 ○9番(右松重博君)  レジオネラ菌の対応に前向きに検討されることをお願いいたしますが、今回私は初めて質問いたしたわけですが、勉強不足等もありますので、これで要望にかえさせていただき、質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(深江 明君)  次に、7番岩下幸良議員の発言を許します。 ○7番(岩下幸良君)  (登壇)それでは質問してまいります。  第14代串間市長に対しまして、一般質問をいたす前に、まず心から鈴木新市長に敬意を表するものであります。新市長は、若いときから政治に志し、市会議員としても私どもの大先輩でありますし、それも輝かしい足跡とともに、常に市会議員では上位当選を果たし、県議会議員選挙においても、2回も無投票当選されております。そして、市長選においても、対抗馬もなく、無投票当選を果たされました。市内及び市外を問わず、鈴木市長は本当に何と運のよい方なんだろうと感嘆やら驚嘆をしております。  私は、鈴木市長は、決して運がよかったことだけで今日があるなどとは思いません。  そのことは、今回の選挙で、市内の各機関の団体を初め、民間団体、各区長、その他いろいろの方々が、市長として最もふさわしい市長だと推薦をされておられるように、政治家として、議員として、常に真摯に取り組まれた姿勢が評価され、市民に信頼されたもので、その実証のあらわれであると思います。事実上の信託信任を得られた市長であると考えます。私は、大先輩の新市長に、あえて市長の所信表明並びに市長の公約について質問を申し上げるわけですが、それは新市長に対する市民の期待がはかり知れないほど大きいものでありますので、私は、状況を議会報告等を通じて市民に情報を提供していきたいと思っているからであります。  串間市民が今、望んで、また知りたいことは、串間がどう変わっていくか、行政の仕組みや方法が変わるのか、そして串間市が勢いを取り戻すため、鈴木市長が公約されているうちのどの施策が選択され、先行していくのか、どのようなスピードで進むものか等々、不安と期待が入り交じっていると思います。一日も早く行政が軌道に乗ることを望み、それを注目しているわけであります。もちろん、市長はかわろうとも行政は継続しておりますので、年度半ばの9月議会です。いろいろお尋ねしたいこともありますが、今回は先輩議員等にお願いすることとし、私は鈴木新市長の所信表明と公約を、言葉は適当でないかもしれませんが、じっくりとお聞きしたいと思います。  質問に対しましては、失礼や気にさわることもあるかもしれませんが、また、きのうより質問もあり回答されたものもあったかと思いますが、どうか、それも先輩として広いお気持ちで十分に御説明いただくようお願いし、質問に入ります。同僚議員と重複するものもあると思いますが、質問していきます。  まず、所信表明についてであります。  今回、所信表明を拝聴して感じたことから申し上げてみたいと思います。全般的にわかりやすい言葉で、しかも淡々と述べられましたが、市長が市政を預かる上での責任の重さを痛感され、そして強い決意のほどがひしひしと伝わってきました。その点、私ども議員としても「頑張らなくては」と新たな決意をしたほどでした。飾り文句は少ないものでありましたが、強い決意の所信表明であったかと思います。ただ、その中で鈴木市長の行政のキャッチフレーズは何だろうかと思いました。もちろん、キャッチフレーズより行政は中身であり、実行にあると思いますが、−応は探してみました。したがいまして、配付された所信表明を読み返してみますと、最初のページと中ごろのページ、そして最後のページに同じ言葉が出ていました。すなわち、「串間市民が串間に生きてよかったという元気ある串間づくり」「人がとどまり、人が来てくれる、魅力ある串間づくり」これかなと思ったほどでした。きのうも何回か出た言葉ですが、そのことをお開きしておきたいと思います。  山下元市長のキャッチフレーズは「政治に夢を、行政に理念を、住民に幸せを」、そして「若者が住みやすい、住みたくなるような環境づくり」と掲げていました。野辺前市長は、「串間に勢いを取り戻そう」、そして「幸せで住みよい豊かな串間の創造」と挙げていました。ビジョンやキャッチフレーズは政治目標の−部であり、政治の手段ではないわけでありますが、市長の提唱により、市民や市民団体、市職員などの市政推進の合い言葉ともなり得るものですので、この際、お尋ねした次第であります。次に、市長は、みずからを「全市民派市長」と規定しました。そして、派閥解消は自分しかできないとも言われています。大変難しいことかと思いますが、このことはぜひやっていただきたい項目です。したがいまして、市長は、どのような姿勢で、また手順で派閥解消の行政を進めていかれるのか、どのような市民対話をされていかれるのか、お尋ねいたします。  また、派閥とは何を指すのか考えますと、過去では、まず頭に浮かぶのは市民間の何となくある派閥、業者間にある派閥や、市の職員間の派閥です。平たく言えば、人情と金と人事です。次に選挙です。来年、早速、統一地方選挙や知事・国政選挙があります。  すべて串間市民であります。それらもろもろを含めての派閥解消を図っていかれるのか、どのような誠意をもって進められるのか、伺っておきたいと思います。  次に、市町村合併についてお尋ねいたします。  市長は、所信表明でもこのことは避けて通れない問題と言われ、市民の皆さん並びに議会の意見を聞きたいと述べられています。しかし、その前にこうも言われています。  「とりわけ地方分権、市町村合併が推し進められようとする中で、自立し、特性を生かした個性豊かな串間づくりを行い、全国に向けて串間を売り込み、また串間市からさまざまな情報発信ができるようにしていきたい」と言われています。市長自身は現段階では合併問題については白紙ともとられますし、また、どのように考えておられるのかをお尋ねしたいと思います。  次に、財政問題と国の政策情報についてお尋ねいたします。  市長は、財政問題が大変厳しいと認識された上で、「なお国は財政力の弱い自治体の切り捨てとも思われるような方針を打ち出してきておる。したがって、串間市の生きる道を模索し、ひいては活性化を図り、市勢の盛り返しを図らなければならない」と言われ、「そのためには常に的確かつ正確な情報を迅速に把握し、正確な分析を行いつつ、行政・財政運営に努める」と、このように言われております。情報を素早くキャッチし、分析し、それを行財政に反映していくということは、国、県の動向を素早く見きわめ、制度事業などを積極的に導入を図ることかと考えますが、そうなのかどうかお尋ねしておきたいと思います。  行財政問題についてはもちろん、市行財政健全化計画を基本に進められていかれると思いますが、きのうも議論となりました行財政運用の評価制度の強化や、外部からの目で評価する制度の見直しなど考えておられるのか、お尋ねいたします。  次に、職員の意識改革についてお尋ねいたします。  私は、このことについては議会の開催ごとに質問しております。市立病院での事故、市職員の不祥事、また市長の公約等に沿わない職員の行為など、早急に意識改革をすべきだと強く要望してまいりました。新市長がこのことを特に所信で述べられていることを私も同感であり、最も期待をしております。市長は、昨日、同僚議員の質問の中で、「この1カ月間の間に課長会等で市長の政策を市政に反映するよう指示した」と言われていましたが、具体的にはどのような指示であったか、お聞きしたいものだと思います。  意識改革は行政推進のかなめと思います。どう進められていくのか、お尋ねいたします。  次に、行政情報についてお尋ねいたします。  「市民に対して行政情報を積極的に公開し、市民との対話と連携を基本とした市民参加型の市政の運営を図る」と言われていますが、どのような市民参加型を考えておられるのか、お尋ねいたします。  現在の串間市では、いろいろの審議会や諮問委員会がありますが、大方が各種団体の団体長が任命されており、どの審議会も同じメンバーが多い気がします。市長はあらゆる分野で女性の登用をすると言われていますが、大賛成でありますし、早速、教育長を女性登用されたことにも敬意を表しますが、一般市民のそれぞれの階層による声も市政に反映させる方法について、具体的に考えておられれば教えていただきたいと思います。  また、情報の時代でありますが、行政の取り扱った情報の中で個人情報の保護、プライバシーをどのように守っていかれるのか、対策の方針を伺っておきたいと思います。  特に、職員にパソコン導入をされ、LANも導入されれば、情報管理は厳重を極めなければならないと思います。対策をお聞きしたいと思います。  それでは、次に、市長公約について質問をいたします。  市の広報誌に市長の公約が出ておりました。5つの大きな目標と22にも及ぶ項目が示されていました。5つの目標については、所信表明でも、これを基本の柱としてさまざまな施策の展開を図っていくと言われています。また、第1次産業を初めとする全分野の関係団体と連携を密にして事業の展開をしていくとありますので、全般的に施策が展開されていくかと思いますが、ただ、22の項目の中には、わかりやすい項目も多くありますが、具体的に説明が欲しいものがあります。例えば、「清流の里の計画」とか、「県内外の大学の交流」とか、「観光ルートの形成・鹿児島県との連携」とか、また「循環型の農業、営農コストの低減、新しい串間ブランドづくり」とか、また、企業誘致ではどのような企業を考えておられるのか、「情報ハイウェイ21」の活用の方法は、市長の公約をわかりやすく御説明いただければと思います。私どもも努めて市民の方に市長の政策を説明したいと思いますので、お尋ねしたいわけであります。  また、この際、お尋ねしたいことは、22の項目には示されていません項目の中で、市政執行の上に当然に市長が考えておられると思いますので、詳しくは必要ありませんが、お聞きしたいと思います。まずその一つは、後継者問題の取り組みです。第1次産業からすべての産業まで、後継者問題は深刻です。取り組みについてお聞かせ願います。  次に、人材育成とスポーツ振興です。申し上げるまでもないと思いますが、市長はスポーツマンですし一体育指導員もされていましたので、内容も詳しいかと思います。串間市の将来を担う子供の教育、人材の育成は最も大切な施策ではなかろうかと思っているところです。公約の中で「教育、スポーツ、文化のまちを創造します」という部分です。「プロ野球、サッカー、各種大学スポーツのキャンプ・合宿の誘致に努め、スポーツによる地域の活性化を図るとともに、特に中高校生の競技力向上を図る」とありますが、これに沿って質問いたします。  まず第1に、具体的にはどのようなことを考え、執行していこうと考えておられるのか、お聞かせください。  2番目に、キャンプ・合宿の誘致については、現在、どの程度の団体が運動公園施設を利用しているのか、その実態を教えてください。そして、合宿する宿泊施設はどう考えておられるのか。宿泊施設の整備が進まないとなかなか誘致が図られないと思うからであります。また、現在の職員体制でこれだけの整備をされた施設を有効に活用していくのは到底困難なことではないかと考えますが、市長、教育長の考えをお聞かせください。機構を見直す考えはないか、お聞きいたします。  次に、都市計画、生活環境施設、水道、下水道、中心市街地の活性化整備地区の問題、また税の軽減についても考えをお聞かせください。  そして、学校週5日制についても、考えがあればお聞かせ願います。後で教育長にもお聞きしますが、市長の考えをお願いいたします。  以上は所信表明と公約について、長くなりましたが、お尋ねいたします。  次に、教育行政について、教育長並びに関係課長にお尋ねいたします。教育長は就任間もないので、大まかなことのみで結構です。各課長の補佐を受けながらでも問題を認識していただきたいと思います。  先ほど市長にもお尋ねしたのですが、学校週5日制の対応であります。小学校と中学校、高校と、おのずから対応も変わっていると思いますが、本年度よりいよいよ5日制となりました。教育長として2点伺っておきたいと思います。  その一つは、学社融合について、串間市内の学校の基本的な姿勢について伺っておきたいと思います。  もう一つは、学力低下防止について伺いたいと思います。  スポーツ振興について質問いたします。その前に、私事で大変恐縮でありますが、今年8月東京にての開催の全国小学校陸上交流大会に、本年も宮崎県代表として串間から3名出場いたしましたが、その際、心温まる御支援、御援助くださいまして、心からお礼申し上げます。ありがとうございました。  串間市は、本年度も、高校のレスリングを初め、中学校の陸上部、小中学校の野球、テニス、そしてスポーツ以外の各部もすばらしい成績を上げ、それぞれ市の代表として、また県の代表として目覚ましい活躍をしております。串間市にはこれらの参加補助として要綱ができておりますが、「小体連・中体連・高体連主催などは除く」となっております。ほとんどの競技は小体連、中体連、高体連等の主催になっております。したがって、補助対象外になってしまいます。教育の振興を図る意味からも、改正を検討される意思はないか、お尋ねいたします。  最後に、地籍調査事業についてお尋ねいたします。  平成3年度より着手し今日まで12年目になると思いますが、進捗率はどのようになっているのか伺っておきます。  そして、2市2町はどのようになっているのかお聞きして、壇上からの質問を終わります。(降壇) ○議長(深江 明君)  しばらく休憩いたします。  (午後3時 2分休憩)  ───────────  (午後3時17分開議)
    ○議長(深江 明君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 ○7番(岩下幸良君)  訂正方をお願いいたします。  私は、「教育長」を「教育委員長」と言いましたので、「教育長」で訂正をお願いいたします。  それと、自治公民館制度をちょっと1つ追加しておきます。 ○市長(鈴木重格君)  (登壇)岩下議員の質問にお答えをしてまいりたいと思います。  最初に、御丁寧なエールをいただきまして、感激をいたしております。以後、よろしく御指導のほどをお願い申し上げます。  さて、私の市政運営における基本的な姿勢は、「派閥を解消し、開かれた市政運営に努める」ということでございます。このため、安心して暮らせる、安全でゆとりある安定した生活を目指し、新串間市創造計画を推進をいたします。串間市民が串間に生きてよかった、そして人がとどまり、人が来てくれる、魅力ある串間市づくりを私の政治目標といたします。その実現に向かって努力を今後とも傾注してまいる所存でございます。  次に、派閥の問題であります。串間市の歴史の中で、市長選挙のたびに二大勢力が 抗して職烈な選挙戦が繰り広げられてきたことは、岩下議員も御案内のとおりであります。まさに選挙はルールにのっとった争い、戦いであると実感をいたしております。市民の選択によって決着はつくわけでありますけれども、人間は感情を持っておりまして、やはり.何かとしこりが残ってしまうものであります。それが派閥と言われる形であらわれてきたんじゃないかと思っております。そういう意味では、今回、図らずも、何回も申し上げておりますが、無投票当選でありました。市民の大多数が何かを願い、期待されている結果だと私自身は思っているところであります。また、私自身も何ら心のわだかまりもありませんで、心は鏡のごとしであります。  今こそ、全市民的立場に立って市政運営ができて、串間市の発展のため全力で取り組む環境ができつつあると、私自身思っているところであります。そのような意味でも、「全市民派市長」とみずからを位置づけたところであります。今、私が岩下議員にお答えいたしました気持ち、この気持ちで今後も市政運営に携わっていって、そのことを実証してまいる所存でございます。  市町村合併であります。御案内のとおり、国におきましては、市町村合併の検討は21世紀の市町村のあり方に関する重大な問題としてとらえ、強力に推進しているところでありますが、私は市政運営に当たっては、現下の社会の変化に対応できて、責任を持ってみずからの判断と行動で地域づくりを行うという自治の本質を実現することが基本であると、このように考えておりますし、そういう考え方に立っております。しかし、串間市の現状を踏まえますとき、また将来を考えますときに、合併問題はどうしても避けては通れないと認識をしておりますけれども、まずは、まずは行財政のデータの分析を行って、そして見きわめてまいりたいと、そのように思っております。いずれにいたしましても、この合併問題は市町村の根幹にかかわる重大かつ重要な問題でありますので、市民の皆さん方、あるいは議会の皆さん方意見を十分尊重し、慎重に対応してまいりたいと存じております。  財政運営について御指摘がありました。財政道営の取り組みでありますけれども、政策行政の運営は、いかに迅速から正確な情報を収集し、その情報を生かすかでありますが、その一つの手段として、現在の情報化社会の中で、インターネットや「情報ハイウェイ21」の活用であります。このことは財政の運営を図る上でも、国や県の事業の制度の動向、さらにはほかの地方自治体の状況など、串間市の財政運営のための情報の収集につながるものでありますので、したがいまして、国や県、そういったところの政策の情報とか制度事業等のあらゆる分野で、インターネットや「情報ハイウェイ21」の利活用によって行財政の道営に努めてまいりたいと、このように考えております。  職員の意識改革について御指摘がございました。私は多くの市民の声を聞く中で、今、市民が一番期待しておられるのは市役所の職員であり、市役所であります。そして職員の皆さん方の奮起であって、意識の改革であろうと私は強く感じております。そこで、私は、職員の皆さん方に対しまして、まずは、公務員とはその地域の発展のためにどのようなことをすればいいのか原点に立ち返って、職員一人一人がよく考えてほしい、そして市民が主人公であることをしっかり認識してほしい、これがまず基本であると私、思っております。そして改革のモチベーション、これを高めるために、各種研修を積極的に行うことにいたしております。さらには政策、施策等の企画・立案への参加、情報の共有体制を整備をしてまいります。そして、市政への参加意識、自覚を植えつけるな  どして、公務に対する積極性、集中度、責任感、一体感を高めてまいりたい、このように思っております。  そして今日、市政運営においても、企業的な感覚一つまりコスト意識が求められておると思っております。このことについても身につけてもらうように強く求めているところでございます。いま一つは、市職員はボランティア参加も含めて、地域の主体的・先導的役割を担ってほしい、そして地域住民との協働を促してまいりたい、このように考えております。そして何よりも適正な勤務評価、人事評価を行いながら、その結果での適正処遇・配置をしっかりと行ってまいりたい、このように思っておるところであります。  次に、市民参加型の市政を進めるということについての御指摘であります。地方分権社会へと進む中で、行政の役割も転換期に来ていることは御案内のとおりであります。  その理由といたしまして、市民の意識の高揚によりまして、従来の市民による要望提示型から政策提案型への転換一つまり、行政の政策形成過程、合意形成への市民参加の重要性が求められるようになってきたところでありまして、各自治体の中でも走者してきておりますし、また試みがなされてきているところでございます。串間市におきましても、各種構想、基本計画等の策定に当たっては、素案づくりの段階から市民の参加を促し、活発な議論を経て構想、計画等ができ上がるように、その試みをしてまいりたいと思っております。その際、行政においても、行政情報を積極的に公開をしてまいります。  そして、市民との対話と連携を基本としていきたいと思っております。このような方向で積極的に取り組んでまいりたいと思っております。  「清流の里」、具体的に説明せよという御指摘でございますが、第四次の串間市長期総合計画基本構想の「豊かな経済をつくる」の中で、「自然と融和、共存した快適生活環境づくり」というのがございます。具体的には、澄み渡った悔や、心が洗われるような風光明媚な串間市の海岸、河川は岩と清流がつくり出す渓谷等々の貴重な地域資源の保全と活用との両立を図りながら、市民や観光客が海や河川に親しみ、触れ合い、ゆったりとした気分で過ごすことのできる親水環境を整備・創出する、こういうものでございます。  次に、企業誘致等々の御指摘がございました。−連の御質問でありますので、お答えしておきたいと思います。  中心市街地活性化の考え方についてであります。商店街を取り巻く環境は、長引く不況、郊外型大型店の進出、高齢化等により厳しい状況にございます。こうした状況の中で、昨今のITの急速な普及は驚くものがございます。あらゆる分野でその対応が求められていることは、岩下議員御指摘のとおりでございます。IT先進地では、商店街のホームページを作成し、消費者のニーズヤアイデアなどをIT端末を利用してキャッチをし、魅力ある商店街づくりに活用している取り組みもなされているようでございます。  現在、串間市内商店街では、ホームページを作成しておりませんけれども、情報環境の整備や商工会議所など関係する団体との連携、さらには商店街のインターネット等の利用促進に努めてまいりまして、インターネットあるいはまた「情報ハイウェイ21」等を活用いたしました21世紀型の中心市街地活性化対策に都市計画事業とも連動しながら、取り組んでまいりたいと思っております。  次に、観光開発についてでありますが、私は、今後の観光振興開発や振興を図るためには、まず、一自治体のみならず広域的に考えなければならないと思っています。そういうことを進めていかなければならないと思っておりますよそのためには、宮崎県、鹿児島県を中心とする南九州の魅力ある観光地をルート化し、新たなグレードの高い観光として開発をしていく必要がございます。そのために、無論、豊かな自然、魅力ある資源を有する串間市をさらに付加価値を高め、集客的かつ個性的な観光地として創出しなければならないと考えているところであります。今後は、そのため、施策も検討し、広域的な取り組みとあわせまして事業の展開を図ってまいりたいと思っております。  次に、企業誘致の考えについてでありますが、国内においても大変厳しい情勢でありますが、雇用の場の確保や経済の活性化を図る上からも重要な課題だと考えております。  私も公約に述べておりますように、地場産業の振興に加え、IT関連企業、流通企業等、幅広い業種を視野に入れながら、宮崎県の関係機関や串間市の市議会・企業誘致特別委員会の皆さん方意見やら、皆さん方がやられましたいろんな運動、情報収集を図りながら、ともに積極的に取り組んでまいりたい、このように考えておるところでございます。  税の問題についてお触れでございます。この税に対する取り組みにつきましては、今日の長引く不況、低迷する経済情勢、さらに過疎化、高齢化等から、串間市におきましても税を取り巻く環境は非常に厳しい状況にありますが、今後とも、的確な課税客体の把握、市民の納税革識の向上等、さらなる努力をしてまいりたいと、このように考えております。  スポーツ振興についてお尋ねでございます。私も実は答えたいんでありますけれども、御指摘のように、スポーツもやってきましたし、今もやっていますし、岩下議員同様一体育推進指導員としてお世話になってまいりましたんで、お答えしたいんでありますが、どうしてもこれは教育長が、教育長の分野でもありますし、教育長、張り切っておられますので、どうぞ教育長の方から御答弁をいただきたい、このように思っています。その後、総合調整権がありますので、私の方に振っていただければ、またお答えすることになろうかと思います。よろしくお願いを申し上げておきたいと思います。  それから、先ほどの御指摘の中で、各種の審議会、協議会等への女性登用について御指摘がございました。私の公約の柱の一つは男女共同参画社会づくりでございます。したがいまして、積極的に女性の登用を図ってまいります。そして、女性の声を大いに市政に反映してまいりたいと、このように思っているところであります。  いま一つは、私のキャッチフレーズの質問に対する答弁の中で、「安心した生活を目指し」と答弁したようでありますが、「安定した生活を目指し」ということでありますので、おわびをして訂正をさせていただきます。  以上であります。(降壇) ○議長(深江 明君)  本日の会議時間は、議事の都合により、あらかじめこれを延長いたします。 ○教育長(五島千穂子君)  (登壇)お答えいたします。  それでは、まず、競技力アップの件についてお尋ねでございましたが、競技力向上を図るには、個人の特性や発達段階に応じた適切な指導を受けることか重要であることから、指導者の指導者講習会への積極的な参加を促しながら、高度な技術力と指導力を身につけていただき、また、各種団体や地域の指導者が学校の要請に基づき、必要に応じて運動部活動を指導できる体制づくりが必要だと考えております。したがって、優秀な指導者の育成と確保に努めてまいりたいと考えております。  次に、完全学校週5日制と自治公民館の関係並びに学社融合の基本的な考え方についてのお尋ねですが、完全学校週5日制は、子供たちにゆとりを確保し、生きる力をはぐくむことを目的としております。そのためには、家庭、学校、地域社会が連携して、子供たちの学校外活動ができる環境づくりとともに、子供たちにさまざまな体験活動をさせることが求められているところであります。  また、自治公民館制度では、自治という視点で、住民が一体となり、地域の生涯学習の推進や地域づくりを組織的に実践していくことが求められております。これらの活動を実践する中で、子供たちを学校中心の生活から、土曜日や日曜日を利用し、家庭や地域社会で子供たちに生活体験や自然体験、社会体験等、活動できる組織として重要な役割を担っていくものであり、地域によっては子供たちの健全育成等、独自に活動されているところもあるようでございます。今後さらに、自治公民館制度の導入を契機に、地域の子供は地域で育てるという観点で、家庭、学校、地域をつなぐ役割、さらには地域づくりや人づくりを自治公民館制度では期待しているところであります。教育委員会といたしましては、この自治会組織に御協力を賜りながら、学社融合を推進していきたいと考えております。  次に、学力の低下についてのお尋ねでありますが、新しい学習指導要領では、完全学校週5日制のもと、子供たちに基礎・基本を確実に身につけさせるために、学習内容を厳選し、理解や習熟の程度に応じた指導、複数の教師によるチームティーチングなどを行っております。これにより、理解の十分でない子供には繰り返し学んでつまづきを克服させたり、十分習得している子供にはより発展的な学習に取り組むなど、一人一人に応じたきめ細かな指導を行っております。(降壇) ○企画課長(今村勝哉君)  お答えいたします。  情報基盤に係る情報保護、いわゆるセキュリティーについてのお尋ねでございます。  7番議員御案内のとおり、情報化に向けての取り組みの中では、情報の保護、いわゆるセキュリティー対策が最も重要でございます。セキュリティーにつきましては、従来の業務系端末での取り扱い以上に、今後はさらに、職員のセキュリティーに対する意識が求められています。そのためには、セキュリティーに関する事項を明文化して、職員の意識高揚に努めてまいらなければならないと考えております。また、あわせまして、システムサーバー等のハードウエアに対するセキュリティーについても、万全を尽くしてまいりたいと考えております。  以上です。 ○農政企画課長(永友安行君)  お答えをしたいと思います。  まず、農業に関しましての御質問でございました。  まず、後継者の問題ということでの取り組みということでございました。現在までも、宮崎県の農業後継者育成基金協会というのが、串間市も出資をいたしましてございますが、こちらの事業の活用、これは日南農林高校、それから宮崎農業高校、それから高鍋農業高校及び農大校、これらに通学されている方が就農したいという意思のある方については、就農の奨学金という制度がございます。また、それぞれ研修等をされて就農される場合にも、それぞれこの基金協会の事業というのがございまして、そちらへの誘導ということも現在進めておりまして、また事業でありますが、新規就農者への事業、今年度も予算化をいたしておりますけれども、新規就農経営基盤強化事業、これは水稲に  係る農作業受委託等を含めた新規就農者ということでの事業でありますが、これらに取り組みをいたしておるところでございます。  また、新しい串間ブランドづくりということでございました。今日ほど消費者の皆さんからいろんな農業、いわゆる食材に対する不信といいますか、いろんな農薬の問題等も含めまして、非常に今、消費者の皆さんが安心をして買える生産物ということが非常に求められております。したがいまして、国におきましても、「食と農の再生プラン」の中で、生産履歴を表示をするということが検討されておりまして、なかんずく、串間ではそれぞれな物が生産をされているわけですけれども、特にJAはまゆうにおきましては、減農薬・減化学肥料ということで、平成9年から取り組みをされておりまして、それらが販売をされているものでございます。特に、カンショ、水田ゴボウ、オクラ等々につきましては、やはり串間の特産物であるという位置づけのもとで現在、生産をされているわけであります。  また、あわせまして、今年度から農産物の販売サポートということで、串間の生産物の半数以上を出荷をしております大阪で、顔の見える一つの農産物販売ということでの事業も取り組みをしておりまして、実は11月の16、17日にその串間フェアをするということで現在、準備も進めているようなことでございます。こういうことで消費者の皆さんに串間をわかっていただく、理解をしていただくというよう細り組み等もあわせて進めながら、ブランドづくりに取り組みをしていきたいというふうに思っております。 ○農林水産課長(久保野俊郎君)  循環型農業についてお答えをさせていただきます。  本市の経済を支える基幹産業でありますこの農林水産業は、御軸のとおり、担い手の減少や後継者不足、さらには高齢化の進展、輸入農産物の増加、また産地間競争の激化や、食糧消費形態の変化などにより、厳しい状況が続いておるところでございます。このような中、循環型農業の推進を図るものでございます。この循環型農業につきましては、現在、農業から出る副産物等を利用することによって、環境に優しい農業経営の推進を図るものでございます。具体的には畜産部門と耕種部門の農家が補完結合することにより、化学肥料や農薬の低減を図り、より−層の安全で安心できる農業の推進を目指すものでございます。  以上でございます。 ○農地整備課長(黒木親男君)  お答えします。  地籍調査事業の進捗率につきましては、平成13年度までの実額で申し上げますと、当市が8.7%、北郷町は完了し、南郷が87%、日南市が7%でございます。  以上でございます。 ○都市計画課長(川崎長規君)  お答えいたします。  都市計画事業についてのお尋ねでございましたが、都市計画事業の中におきまして、当面の大きな課題というものは公共下水道の整備と区画整理事業が挙げられると思います。公共下水道につきましては、平成15年庭中の供用開始を目指して、現在、鋭意取り組みを進めているところでございます。また、区画整理事業におきましては、串間駅東部地区区画整理事業が現在、96%の進捗を見ておりまして、平成15年度中には完成をさせる予定でございます。また、串間駅西部地区の区画整理事業につきまして、これにつきましては、平成13年度にその準備といたしまして、事前調査を実施してきたところでございます。  しかしながら、同県道に係る公共施設管理者負担金の協議、そしてまた、計画エリアの決定、住民意向調査及び財源計画の策定などにおきまして、今後、クリアすべき課題が山積をしているところでございます。とりわけ財源計画につきましては、今後さらに厳しい財政状況も予測をされる中で、公共施設管理者負担金がどの程度の交付が期待できるのかある程度の目安をつけないと着手をできないという側面もございますので、現段階におきましては、具体的な計画策定に至っていないという状況でございます。  以上です。 ○教育長(五島千穂子君)  答弁漏れがございましたので、お客えさせていただきます。  スポーツ振興を図る上での職員体制についてのお尋ねでありました。現在、生涯スポーツ係として職員を2名、スポーツセンターに1名と3名配置し一体育指導員や体育協会加盟団体、それから社会体育推進協議会等の御協力をいただき、本市のスポーツ振興に取り組んでいるところでございます。しかしながら、近年では、少子・高齢化とともに市民のスポーツに対するニーズも多様化してきております。ことし3月に総合運動公園は市営陸上競技場の完成でほぼ整備が完了したことから、これを機に、スポーツの振興はもとより、競技力の向上、地域相互型スポーツクラブの設立、スポーツを通した市民の健康づくり一体力づくりを推進していく上で、課の設置をお願いしていきたいと考えているところであります。  あとは課長に答弁させます。 ○生涯学習課長(古瀬健君)  お答えいたします。  最初に、社会体育全国大会等補助金交付制度についてのお尋ねでございますが、指摘のあった小体連、中体連の部分につきましては、補助金交付要綱を早急に見直しし、改善しまいりたいと思います。次に、プロスポーツ、大学キャンプ等の誘致の実態についてお尋ねでございますが、平成13年度につきましては、2月23日から3月の17日までの期間に、3大学135名が合宿・キャンプを行ったところでございます。  また、平成14年度といたしましては、8月に摂南大学32名がキャンプを行っております。また、今後、2月から3月にかけましてJR九州の35名、それから広島経済大学54名、中京大学51名、滋賀大学30名が合宿・キャンプが予約されているところでございます。  次に、合宿施設等の考え方についてお尋ねでございますが、議員御指摘のとおり、市内には宿泊施設が少ない上に、一般社会人や実業団また高校、大学等のスポーツクラブ等の合宿・キャンプでは、遠征費の負担並びに宿泊施設の不足が合宿・キャンプの誘致の阻害要因となっております。そこで、公的施設等の合宿・キャンプのための宿泊施設への開放についてでありますが、既存の中央公民館並びに老人ホームセンター、勤少ホーム、これは近くで申しますとですけれども、これはいずれも国庫補助事業等で整備しておりますので、法的に問題がございます。また、それぞれの公民館、施設におきましては、市民のニーズにこたえていくためにも、その宿泊施設への開放は困難でございます。しかしながら、地域活性化のために、スポーツキャンプや合宿、大会等の誘致には避けて通れない課題でございますので、今後、庁内で協議してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(深江 明君)  しばらく休憩いたします。  (午後3時54分休憩)  ───────────  (午後3時55分開議) ○議長(深江 明君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 ○生涯学習課長(古瀬 健君)  大変失礼しました。答弁の中で、「老人ホーム」と申し上げましたが、「勤労青少年ホーム」の誤りでございます。訂正をさせていただきます。大変失礼しました。 ○7番(岩下幸良君)  2回目を自席からいたします。  今、市長の所信表明並びに公約の数々をお聞きいれましたが、基本的な考えを聞きながら、その市長の意気込み、それはわかりました。これからも公約に向かって、厳しい財政の申で来年度予算編成にも期待していますので、頑張ってもらいたいと思いますが、ただ、その中で、宮崎県の食糧基地づくりでありますが、その中で「特産品の営農コストの低減を図る」という公約があるんですけど、これも速急に取り組んでいただきたいと思うんですが、そのコストの低減がやっぱり省力化ではなかろうかと思うんですけど、労力を少しでもほかの生産の方に回すと農業所得も上がってくるとは思うんですけど、その辺はどう思っておられるのか。  それと、中心市街地では、串間駅前西部地区の再開発ですね、それの中心市街地の振興のためにも、なるべく早く取りかかって、商店街振興組合や会議所とも十分検討をいただいて早急に取り組んでもらいたいと思っております。その辺の意見あれば、また市長、お願いしたいと思います。 ○市長(鈴木重格君)  岩下議員御案内のように、宮崎県は日本の食糧僕給基地を標構いたしております。全国でも7位か8位であります。我が串間市も、もう御案内のとおり、全国的に見ますと3,230数自治体ある中で、串間の農業租生産というものは100位以内に入っておるわけでありまして、したがいまして、私は串間は宮崎県の食糧供給基地として、今後も未来産業の一つと位置づけて、いろいろと今後も関係する団体、農協その他、改良普及所、振興局等ございますが、連携を図りながら、農家の所得の向上に努めてまいりたいと、このように思っております。  それから、私、冒頭、質問をもらっておったんでありますけれども、教育長が本当に張り切っておられますんで、ゆだねたところでございます。ここで教育長から岩下議員に対して本当に意欲ある答弁がございました。このスポーツの振興、現在のこの串間市がいろんなスポーツ振興に取り組んでいる、その成果の一端も教育長から御披瀝があったんでありますが、いろんな設備も整ってまいりました。したがいまして、一つにまとめたいという教育長の意向です。したがって、センター課−わかりませんが、スポーツセンター課、スポーツ振興課か何かわかりませんが、今、教育長さんの方からそういう課の設置をお願いしたいという答弁がございました。十分検討させていただきたい、このように思っております。  と同時に、スポーツ合宿所の指摘がありました。少ないじゃないかということがありました。本当に岩下議員、すごい指摘をされましたんで、随分と内部で議論をさせていただきました。何とかプレハブでもいいから、公設民営のそういうスポーツ合宿所は実現不可能かな、どうかなという検討を進めたところです。まだ煮詰まっておりませんが、そういう検討を岩下議員の御指摘から始めさせていただいたということだけは申し上げ  ておきたいと思っています。  それから、駅前西部地区の再開発の問題であります。岩下議員、もう東部地区も完了が近いじゃないかと。したがって、西部地区に早く取り組んでほしいという御指摘でございます。私もあそこを夢に描いているわけです。やっぱりこのまちの、串間市のシンボルでありますから、また交通も渋滞いたしますし、変則でありますから、そこを含めて手をつけたいんであります一つけたいんでありますけれども、これに−歩踏み込みますと、これはもうバックはできません。途中でやめるわけにもまいりません。これをスタートさせますと膨大な財源と年数がかかります。そうしますと、財政状況をずっと見ていきますと、もうほかの事業はどこもできないという、そういうシミュレーションがあるわけであります。でありますから、もうそういう気持ちでいっぱいで夢を措いているんでありますけれども、いま一歩踏み込めないという状況にあることだけは御理解いただきたい。もうすべてをここに打ち込むということになっていきます、投資的経費は。  そういう感じがしてなりませんので、検討をさせていただきたいと、このように思っています。  以上です。 ○7番(岩下幸良君)  わかりました。検討をしていただくということでありますので、内部で十分に検討していただいて、早く取りかかりができて、また市民が生活が楽になるように、また、いろいろ工事関係が出てきますので、そういう面を含めてお願いしておきます。  それと教育長、今、市長さんからもスポーツ振興課という課を設置に向けてするということでありますので、一日も早くそういう立ち上げをしてもらいたいと思います。  それと、教育長、5日制なんですけど、教育長は8月まで現場にいて、5日制になってから現場の子供たちの過ごし方とか、その取り組みはどう考えておられましたか、今までですね、それをお聞かせください。 ○教育長(五島千穂子君)  お答えいたします。  子供たちの土・日曜日の過ごし方でありますが、子供たちは、親子会が主催する地区の公民館や公園での本の読み聞かせ、踊りの練習、ゲーム等を行ったり、地区青少年育成協議会が主催する高齢者とのふれあい活動、ゲートボールとかグラウンドゴルフ等がございます。PTAが中心となった稲作、公民館での親子料理教室、それからスポーツ交流、地区青少年育成協議会らが主催する地区との関係が深い史跡めぐり一、地区社会福祉ふれあい推進協議会の小学生とのふれあいクッキングと、小中学生との生活体験交流事業を行ったりしていると思っております。また、部活動やスポーツ少年団等の活動にも参加するなど、充実した生活を送っているものと認識しております。 ○7番(岩下幸良君)  今、教育長が言われたのは市の主催するとかですね、そういう行事等じゃないですか。私は、教育長が現場におられてですよ、5日制になって、その取り組み方を、教育長自身の考え方を聞いておるわけなんですけど、今言われたのはですよ、やっていますか、これ、地区に返って子供たちは高齢者なんかとそういうことをしているところはありますか。地区で高齢者とかいろいろしでいると言われましたけど、そういうところはやっばりあるんですかね。私のところは余りないんですけど、ありますか。 ○教育長(五島千穂子君)  お答えいたします。  有明小学校の方では実施いたしておりました。例えば、親子グラウンドゴルフ等を実施いたしておりました。 ○7番(岩下幸良君)  私は毎回聞いているんですけど、現場におられて、通学路とかの問題で、小学生は早く帰るからそんなにないと思うんですけど、中学生とかクラブ活動なんかで遅くなるわけですけど、防犯灯、危険箇所等は6月に私は開いたんですけど、学校教育課長、何か対策はとられましたか。 ○学校教育課長(田中卓良君)  通学路の件について、これまで3月議会、6月議会、御質問いただいているわけですけれども、議員御指摘のとおり、各学校から通学路の危険箇所といいますか、気になる箇所について調査をいたしまして、まとめといいますか、私の手元にございます。その中で、例えば、速度制限を要するところ、あるいは信号横の設置を要するところ、けさ、はみ禁と言われましたけれども、追い越し禁止の設定とか、そういった要望の箇所が数カ所ございましたので、現在、串間警察署の方に協議をお願いしておるところです。  それから、それ以外の道路の安全施設等につきましては、道路管理者、県道の場合は県、市道の場合には市ですけれども、道路管理者に相談した方がいいという御指導がありましたので、今会期中でしたけれども、市道につきましては、土木課長の方に口頭でこういった学校の通学路についての協議・相談をしたいということで今、お願いしているところです。できるだけ早目に通学路の安全確保、より−層の安全確保に向けて頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします。 ○7番(岩下幸良君)  課長のお答えはですよ、「今、頼んでおるところです」ということをもう何回も聞いたんですけど、いつまでですかね、これは今から秋が来て冬になっていくと、時間帯も早く暗くなるわけですわね。私もずっと前から言っているんですけど、クラブ活動なんかで5時、5時半になると、やっぱり冬はもう5時ぐらいで暗くなるでしょう。私の校区が福中なんですけど、この通学路も暗くて、何件か家に飛び込んだとか、そういうことを聞くから、私は何回か聞くわけですけど、その対策は、大きな街灯ですかね、何十万もするような街灯じゃなくてもいいと私は言っているんですけど、毎回ですね。電柱とかに明かりがあればいいと私は毎回言っているんですけど、そのあたりはどんなですかね。 ○学校教育課長(田中卓良君)  御指摘の防犯灯の件につきましては、福島中学校の方から数件ございました、確かに。例えば、桂原に行く手前の坂道がちょっと暗いので防犯灯の設置が必要じゃないかという話は聞いておりますけれども、御指摘のとおり、その点についてはまだ具体的には動いておりません。しかしながら、御意見のとおり、通学路の安全性の確保は必要でありますので、関係課と協議をしてみたいと、早速協議してみたいと思います。御理解を賜りたいと思います。 ○7番(岩下幸良君)  早急にやってもらってですね、これはお願いしておきます。  さっき、自治公民館制度があったんですけど、教育長、5日制でですよ、来年から自治公民館制度が始まるんですけど、子供たちが土、日、家におるわけですけど、家でテレビゲームしたりするわけなんですけど、この自治公民館制度が始まってですよ、地元の、今、ゲートボールとか言われましたけど、その地区民との子供たちの交流ですね、その考えはどんなに今からされようとしていますかね。 ○生涯学習課長(古瀬健君)  来年度から自治公民館制度を区長さんを通じて発足をしていただきたいということで、今現在、区長さん方にお願いをしているところであります。子供たちの土曜、日曜の過ごし方につきましては、この自治公民館制度の中でそれぞれ専門クラブ等々ができていくと思いますが、そういった中で地域の子供たちとの関係ということで、「地域の子供たちは地域で育てよう」ということをテーマに、今後、自治公民館制度の中でお願いをしてまいりたいというふうに考えております。御理解を賜りたいと思います。 ○7番(岩下幸良君)  それをやっていくということは、教育委員会でも区長会とか会議に出席していろいろお願いしていかなければいけないと思うんですよね。その点をまた、その方向でどんどん積極的にそういうものに参加していただいて、お願いするあれがあると思うんですけど、それはよろしくお願いしておきます。  それと、きのうも同僚議員から出たんですけど、PTAにPTA会議とか任せっ切りじゃないかという意見が出たんですけど、各学校でPTAの奉仕作業なんかがあるわけなんですけど、これは前、出たと思うんですけど、奉仕作業、草刈りなんかがあるわけなんですけど、今、みんな業者一建設業も仕事がないわけですわね。PTAの方が奉仕作業で草刈りとかやりますけど、やっぱりPTAの方がやられてけがなんかされたときにですね、補償問題とかいろいろ出てきますので、奉仕作業関係で草刈りとかそういうのを、普通に建設業なら建設業に任せたらどうかと思うんですけど、その点はどう思われますか。 ○学校教育課長(田中卓良君)  PTAの奉仕作業等について、今日の経済状況を踏まえると、また奉仕される保護者の安全面を考えると、業者に委託した方が安全、あるいはきれいにできるんじゃないかということですけれども、議員御承知のとおり、学校でのPTA等の奉仕作業につきましては、小中学校の学校現場を保護者の方々に見ていただくといいますか、教育に−緒に参加していただくという趣旨、目的もございますので、しかしながら、御意見のとおり、そういった場合での事故等に対する保険等のこともありますので、今後、新教育長も含めて、予算の関係もございますから、内部で検討させていただきたいと思います。御理解を賜りたいと思います。 ○7番(岩下幸良君)  学校規模適正化ということがきのう出たんですけど、今、少子化で、クラブ活動なんかも複数の学校が連携して合同でやりますね。地域でも小さい学校が人数が足りないからほかの学校に行って部活をするということが全国的に今、広がっているわけなんですけど、串間市の取り組みはどうですかね。私はできるようにしたいんですけど、普通の日は来れない、土曜日と日曜日は来れるという形で、さっきの教育長の答弁はですよ、5日制で土、日は休みの日にしておるということなんですけど、ちょっと話が現場と言われることが合わないんですけど、その点はどうですかね。 ○教育長(五島千穂子君)  お答えいたします。
     ゆとり教育の土、日のお休みの件ですが、確かに、中学校では部活動をされているところもあるとは聞いております。済みませんが、その実態についてはまだ詳しく把握しておりませんので、これから勉強してまいりたいと思います。 ○7番(岩下幸良君)  これは市長だと思うんですけど、市長、さっき私がスポーツの補助金のことで聞いたんですけど、スポーツはこうやって規約ができているんですけど、文化面での補助規定がないと思うんですけど、その文化面での補助は考えておられるのかどうか、伺っておきます。 ○生涯学習課長(古瀬健君)  文化活動における補助金につきましては、文化芸能継承のための育成補助は行っておりますが、お尋ねの文化関係の遠征費補助については設けていないところでございます。現在、文化芸能継承育成補助につきましては、文化振興基金を取り崩しながら、文化継承・保存に努めているところでございまして、御理解を賜りたいと思います。 ○学校教育課長(田中卓良君)  訂正をお願いします。先ほど、PTA奉仕作業等の私の答弁の中で、「父兄の方」という表現をしましたけれども、「保護者」ということで訂正をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。 ○7番(岩下幸良君)  小学校、中学校、高校生の子供のこういう補助金制度なんですけど、やっぱりスポーツの面だけ出して、文化面は出ていないという、それはないと思うんですよ。一緒の市内の子供ですから。ところが、ほかのシンガポールとかそういう国際交流なんかには出しておられるわけですから、そういうのも一緒にやっぱりつくっていかんとですね、こういうことが起こると思うんですよ。その点よろしくお願いしておきます。  それと、陸上競技場ができて、何回かいろいろ大会があったわけなんですけど、鈴木市長は串間の地場産品を売るということなんですけど、そこで、行政が月の行事日程とか、あれは各課、何があるということは渡っているんですかね。といいますのは、やっぱり大会があったら役所の方も来て―来んでもいっちゃけどですね、やっぱりそういうのが地場産品の販売とか、そういうのをするとですね、私たちもあっちこっち行くとですね、テントを張って、その土地の地場産品とか販売しておられるんですよね。串間の場合、一回も見たことがないんですよ。ただ、運動公園の自動販売機でみんな買うとか、そういうことしかないんですよね云だから、何か行事があるときは、そういうのを早く把握してそういうことをしてもらったらいいと思うんですけど、これは観光課長かな、農政かな。 ○商工観光課長(山口孝博君)  お答えいたします。  この各種大会、スポーツ大会等々につきましての受け入れといいますか、ソフト面でのいわゆるサポートをやっていこうということで、せんだって、そのサポート協力組織ができました。その中で宿泊の問題、さらには御指摘のような物産の販売等々のそういうものをサポートしていこうというようなことの意思確認をやっております。したがいまして、今後、そういう各種大会、スポーツ大会等の行事に合わせて、できる限りのそういった体制づくりをやっていこうということで今、取り組みを行っております。したがいまして、今後はそういう形で実施をしていきたいというふうに思っております。 ○7番(岩下幸良君)  早くそういう行事等はキャッチして、そういう取り組みを行ってもらいたいと思います。  それと、学校教育ですかね、ちょっとお聞きしますけど、給食センターで何か事故等があったと開いていますけど、どういう内容ですかね。 ○学校教育課長(田中卓良君)  給食センターの事故についての御質問でございますすけれども、今回の事故につきましては、8月の30日、調理場内で清掃作業中に、委託業者の職員2名が脚立を使用した作業をしていたところ、1名が脚立を踏み外して床に転倒した際に頭部を強打したため、直ちに救急車をお願いして、市立病院へ搬送をしたところでございます。診察の結果、特に脳波に異常はなく、外傷だけで済んだようでありますけれども、念のため大事をとって有明町のびろうの樹病院に搬送し、再検査を受けましたところ、特に異常はないということでございました。しかしながら、脚立から転落したときに肩から腰にかけて痛みがあるため、入院している状況だというふうに聞いております。  その後、センターと業者との間で緊急に会議を持ちまして、作業中の安全の確認について、今後とも十分に注意してやるようにということで注意もし、またお願いもしたところです。今後、こんなことがあっちゃいかんわけですから、こういうことがないように十分に気をつけて作業に取り組んでほしいということでお願いをしておるところです。  以上でございます。 ○7番(岩下幸良君)  委託業者ですけど、これ、施設の管理は、建物自体は役所の方ですかね。調理の委託ですわね。  それと、事故でけがしたわけなんですけど、この責任分野とか労災とか、その面はどうなっているのですか。そして、その事故が起きたときに、すぐ連絡を受けたわけですか。市長は知っておられるかな。市長はその8月30日の事故の件は連絡を受けたわけですか。助役も知っておられますか。 ○市長(鈴木重格君)  率直に申し上げまして、初耳でございます。 ○学校教育課長(田中卓良君)  まず、8月30日の受託業者の事故に及んだ業務内容につきましては、契約書を私、確認していませんけれども、業務委託契約書に基づく契約仕様書の中の業務であると理解しております。  また、事故についての労災補償等については、契約の中でそれに加入するようにということになっておりますから、手続は業者の方でされると思っています。  また、市長が今、答弁されましたけれども、私が最初事故の報告を受けまして、その後、センター長といたしましては、本人さんの安否が一番ですから、本人さんの関係をしまして、2日ぐらいたって正式な報告を受けましたけれども、市長には報告していません。、教育長には報告しておりますけれども、そのような状況でございます。 ○7番(岩下幸良君)  責任はその委託業者ですか。施設の管理は市の施設管理でしょう。調理の部分がただその委託業者であってですよ、センター長なんかはそのときいて、その報告を2日後に聞いたとかなんか言われますけど、そのときじゃなかったわけですかね。 ○学校教育課長(田中卓良君)  報告は口頭でその日のうちに受けました。ただ、私が今、2日後ぐらいだったと思うと言いましたのは、文書で報告を受けたことについてでございます。  そして、責任関係についての言及がございましたけれども、私どもといたしましては、業務委託契約の範時の仕事だと。給食業務を実施するための業務だということで理解をしております。 ○7番(岩下幸良君)  市長、全く初耳と言われるけど、何ですかね、これ。前もこういうことが病院の問題でもあったんですけど、報告がですよ。今回もそうじゃないですかね。責任は委託業者とかいろいろありますけど、おかしいんじゃないですかね、これは。 ○市長(鈴木重格君)  私のアンテナも低かったんでしょう。また、私に報告しづらい、また、そういう雰囲気を私が持っているのかもわかりませんが、今回、不幸にも情報はありませんで、また教育委員会内で措置しようと、独立した機関でありますから、そういう意識が働いているんだろうというふうにも今、感じているところです。ともあれ、そういう事故が起こったわけでありますから、今後、報告を聞いて、どんな契約になっているのか、どこに責任があるのか、そういったものをはっきりさせたいなと、こう思っております。  以上です。 ○7番(岩下幸良君)  これは公共施設の事故でしょう。これは警察なんかも入っているわけですかね、事故は。警察には届けはしていないんですか。あと本人が補償問題とかなったとき警察に行ったときはどうなるんですかね。 ○学校教育課長(田中卓良君)   ○7番(岩下幸良君)   ○学校教育課長(田中卓良君)   ○7番(岩下幸良君)  総務課長ほどう思われますか。これが単なる入院するほどの事故であったから簡単に言われますけど、死亡事故ならどうなるんですか。 ○総務課長(武田憲昭君)  お答えいたします。  私も初耳なんですけど、先ほど市長も御答弁申し上げましたように、それぞれ委員会内で検討されているということでございます。その結果を受けて市長に報告はあるというふうに思っておりますが、今後は御指摘の点も踏まえまして、些細な件についても、それぞれの所管、組織内のそれぞれの役割ルートがあるわけでございますから、その辺のパイプが詰まらんように、それぞれまた課長会等でも検討させていただきたいと、そう思います。 ○7番(岩下幸良君)  そしたら教育課長、死亡事故の場合はどうなるんですか。 ○学校教育課長(田中卓良君)  死亡の場合はどうかということですけれども、またその場合には違った対応があったんじゃないかと思いますけれども、今回は幸いに外傷だけで済んだということですから、この教訓を踏まえて、より適切な対応に努めてまいりたいと、このように思っております。 ○7番(岩下幸良君)  幸いにもよかったと言われますけど、本人は何か2日間意識がなかったらしいんですけどね。―――――――――――――――――――――――――――― ○学校教育課長(田中卓良君)   ―――――――――――――――――――――――――  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私の質問ですから、私がやっぱり納得せんわけですがね。何で皆さんの同意をと……、おかしいんじゃないですか、これは。 ○議長(深江 明君)  しばらく休憩いたします。  (午後4時54分休憩)  ───────────  (午後5時35分開議) ○議長(深江 明君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 ○学校教育課長(田中卓良君)  今回の給食共同調理場の事故に関する答弁につきましては、取消しをさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  なお、私の答弁で岩下議員を初め多くの皆様方に不愉快な思いもさせました。申しわけありませんでした。今後はこのようなことがないように進めてまいりたいと思います。  深くおわび申し上げます。よろしくお願いします。 ○教育長(五島千穂子君)  給食調理場での今回の事故につきましては、本日の答弁で御迷惑をおかけいたしました。事実関係を整理し、あす、報告・答弁させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○7番(岩下幸良君)  いわゆるもめたんですけど、また事実関係を調べてですね、あした報告してもらうということで私も了解しますので、市長、職長の管理体制も、さっきも聞いたんですけど、やっぱり横の連絡は全然なっていないわけですわね、そういう。  さっきも市長は聞いていないとか、助役も聞いていない。管理体制はどうなっているのか。ずっと横の連絡がないことは言ってきているんですよ、私も。今度もですがね。またほかにもあったら、またもめますよ、これは。その辺をどう対策していかれますか。 ○市長(鈴木重格君)  私、就任をいたしまして課長会におきまして2度ほど、情報は的確に迅速に伝えるように指示、指導をしてきました。にもかかわりませず、こういう事態が惹起している、大変遺憾に思っております。今後、このようなことのなきよう、厳しく指導を徹底してまいりたいと思います。  なお、教育委員会におきましては、かいでありまして、少々離れておりますが、もっと連絡を密にしたいと、このように思っております。  以上であります。 ○7番(岩下幸良君)  市長、そう言われますので、横の連絡なんかを、管理体制をしっかりとしてもらいたいと思います。  私はちょっと文章を書いてみたんですけど、最後にスポーツ振興についてお願いがあるんですけど、市長が言われるプロ野球とかサッカー合宿、学校のスポーツの誘致については、隣の南郷町が今度またプロ野球の西武ライオンズが来るということで、概算ですけど、その経済効果が13億円ですか、雇用で160人の雇用が試算されているようでございます。串間においてもプロ野球とかサッカー、いろいろなプロスポーツとか、いろいろ誘致を実現してもらって、市内の経済効果が十分にまたあらわれるように、そしてまた、プロスポーツなんかを誘致されて、経済効果も出て、市内に活気がまた生まれてきて、市内の子供たちの競技力のアップということで、市民のスポーツに対する底辺拡大もまたできると思うんですよね。そこで、ぜひ市長が言われるように合宿・キャンプですね、それを誘致してもらいたいと思います。  それと、あと一点、これはお願いなんですけど、毎年1月に成人式の祝賀式典がありますね。これが第2月曜日が成人式となっていますけど、これ、日曜と月曜連休になるわけなんですけど、串間の場合は成人式の日、月曜日ですかね、それが式典になっているんですけど、これは市民に私が聞いておるところでは、式典を前の日の日曜日にしてもらいたいという要望があるんですよ。そういう点も踏まえて、これはまた来年1月にあるんですけど、その点を要望して、終わります。 ○議長(深江 明君)  本日の会議はこの程度にとどめたいと思います。  その中で、先ほどからいろいろ岩下議員の発言の中で議題となっておりました給食センターの事故の問題につきましては、的確なことをあした冒頭に報告させたいと思います。  お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会することに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(深江 明君)  あすは午前10時から本会議を開いて、一般質問を続行いたします。  本日はこれにて延会いたします。  (午後5時42分延会)...